Nov

2016

05

AIが書いた脚本から創られた短編映画「Sunspring」から考えるクリエイティビティーとAIの関係性

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映画界より、たぶんIT業界のほうがニュースになっている気がする「Sunspring」
この記事では映画の批評ではなく「クリエイティビティとAIの関係」を軸に書きました。

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https://www.youtube.com/watch?v=LY7x2Ihqjmc

多少ネタバレあり

映像にしようと思わせたAIの脚本

参考文章を元に、過去の文言から未来の文言を予想するLSTMという技術を用いたことで何とか脚本として成立したようで、AIが作った脚本は触らず、演出やカメラワークで映像を成立させたようです。

ネットの評価やYoutubeのコメント欄等で見るとやはり意味不明な部分が多いようで、難解であろうセリフを自分の拙い英語で理解しようとするのは間違いかと思いましたが、案外なんとなく内容はわかりました。

たぶんそれは、脚本として演出や絵を想像させる域は超えているという事実なのではと思います。

それはAIが書いた脚本が、そのままでは意味不明な部分も多いけど、想像力でつなげることができる域まで来ているということでしょうし、想像力をかきたてる内容まで来ているから映像にしようと思わせのかと。

AIが得意な部分、人間が得意な部分

前に読んだ本で、Paypalを作ったメンバーのピーター・ティールの本にこんな話がありました。

世界中の大量のwebサイト投稿の中から、テロの可能性があるものをプログラムで判定して、人間が閲覧できる数まで絞ってあとは人間が判断するシステムが成功した。


システムの得意な部分と、人間の得意な部分の合わさったいい例なのかと。

すごくシンプルな例だと、システムには猫と犬の写真の区別は大変だけど、何万枚もの写真の中から似たような顔の作りの人が写っている写真はすぐ探せるということで、

「AIが得意な部分と、人間が得意な部分の融合で新しい価値を作っていく」

という前向きなほうな考え方かと思います。

webのデザイン一覧を見てインスピレーションを起こすのと同じ感覚なのでは

紙の時代ではデザイン集の本を見たり、webではカテゴリ分けされたデザインの一覧サイトを見たりと、何かを元に新しいものを作る工程は一緒のような気がします。

この映画「Sunspring」も、昔のSF系映画の脚本10本ぐらいを元に話の流れを起こしているらしく、AIといってもデータを元に何かを作っているのと一緒かと。

言ってみればそのツールが高度になっただけで、利用するのはあくまで人なのかと。
制作物を見るのは人なので当たり前の話かもしれません。

AIにクリエティブ職が奪われる日はくるか?

自分自身どっぷりクリエイティブ系の人間なので「AIにクリエティブ職が奪われる日はくるか?」と言った話題は興味があるトピックスですが、今回の映画や批評を見ると、まだAIの精度はその段階ではないようです。

それよりも、
一見、意味不明な言葉が続く文章でも何とか紡いで絵を作り上げたしまう人間の想像力の面白さや、逆にAIからのお題として上がってくる脚本を元に、どこまで膨らますことができるかというクリエイティビティに新しさを感じます。

日本語で「Sunspring」の域の脚本が出てきたら絵を考えてみたいと思いませんか?
ボクはやってみたいと思いました。

ノーベル賞を取る研究とそれをビジネスにするのとの違いと似てる

先日ノーベル賞を取った「オートファジー」の大隅良典さんの何かのインタビューでも仰っていたように「こう言った研究とビジネスは別」で、クリエイティブのAIと、そこから生まれる作品は直接は結びつかないのではと思います。

時代と共に、より高度な研究が生まれるように、より高度なクリエイティブのツールも生まれていくのではと。
そして、その利用の仕方はどこまでも人が考え、整える必要があるのかと。

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最後に

映画の詳しい情報等はこちらのサイトがわかりやすいです。

英語の記事
http://arstechnica.com/the-multiverse/2016/06/an-ai-wrote-this-movie-and-its-strangely-moving/

日本のメディアのわかりやすい記事
https://www.fuze.dj/2016/08/ai-benjamin-sunspring.html


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