2016 / 08 / 16

Digital Camera

ぐるぐるボケのHELIOS 44-2 58mm F2.0 頼もしいロシアンレンズの汎用性とボケ 黒鏡筒

160807_DSC09626_Helios58mm

本日のアジェンダ

最近Instagramでタグに、#helios#ヘリオス44で繋がりたいなど、ちょこちょこ見かけて盛り上がりが気になっていたヘリオス。

地元の音楽イベントに持って行きながら久々に撮ってみました。

レンズとメーカー紹介

VALDAI HELIOS 44-2 58/F2.0 M42
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線の描写、色味

地元にもう40年を超えて続いている音楽団体があり、若い時はそれほど関わってなかったんですが、地元に住まなくなり地元と関わりがほぼなくなった頃から、何故か急に自分も地元に貢献しなければと思い立ち手伝っています。

毎年、地元の祭りに野外音楽エリアを出していてそこで二日間PAをやってます。
30歳を過ぎたあたりから早10年ぐらい。

その合間に、少しHeliosと歩いて町を撮影。
天気の良すぎるくらいの夏日の二日間で、日差しはかなり強かったですが、案外ハレーションやゴーストはでませんでした。

絞りF8ぐらいでシャッター速度上げ目
160807_DSC09641_Helios58mm

もっとボワーっとなってしまうかと思ったら案外きっちり撮れてます。

ただ、絞り目でコントラストの強い絵だと、ちょっと線が細い感じは否めないかも。
こういうフレームはSummiluxXenon、35mmですがFlektogonあたりが良さそうな気がします。

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ボケ味

やはりヘリオスはボケでしょう。

飽和するところは飽和して柔らかくボケつつも、雰囲気はちゃんと残る感じヘリオスの良さでしょうか。

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ちゃんと撮りたかったものを表現しつつ全体の絵が優しくなります。

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去年に引き続きお世話になった宿の部屋から。

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作りが古くなかなか風情があって地元のさらに地元にきた感じがして楽しい宿です。

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DSC09616

花を撮り比べ。

開放F2.0 風に揺れてピントが中心部少し斜め右下になってしまいました
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すごいですねこのボケ方。印象派の絵画のようです。
ただ、この距離感だとなかなかピントがシビアです。風にちょっと揺れると簡単にピントがずれちゃいます。

F8.0 こちらも風でメインが隠れてしまいましたが、チラリズム的な良さもあるような。
160807_DSC09633_Helios58mm

絞った絵もまた、それぞれの構成物の存在感がよく出てます。これだけ写れば何の文句もないコスパです。
個人的に電線が構図にリズム感をつけてくれてる感じ好きな写真です。

もう一対、花の撮り比べ。

開放F2.0
160807_DSC09643_Helios58mm

花の色の破綻具合の違いがよく見て取れます。

F8.0ぐらい
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結局メインの主題をぐっとフィーチャーするには絞らないと厳しい感じでしょうか。
ポートレートだとF4〜ぐらいがベター何ではと。

購入経路、リペアや汎用性、購入時の参考

VALDAI HELIOS 44-2 58/F2.0 M42 撮影最短距離50cm 1981年製
DSC03057
述べ記念すべき初のオールドレンズで、まだオールドレンズの右も左もわからない頃、ショップに色々教えてもらい買いました。
懐かしい思い出です。
今はすっかりeBayが基準のレンズ沼住人になってしまいました。

今eBayは安いですが、レンズの状態は当然ながら、他のレンズに比べてヘリコイドの動きと絞り羽の状態は特に気にしたほうがいいです。
ロシアの寒さ対策で大量に塗られたヘリコイド潤滑剤が年月を経て醜いことになって、ヘリコイドや絞りの状態に影響しているものが多いようですので。

いつの間にかAmazonでも販売される時代にもなったようで、5,000円〜10,000円ぐらいでしょうか。
ただ値段と状態はある程度比例すると思いますので、自身で調整等できない場合はある程度程度の良いものを買ったほうが無難かと思います。

マウントについて

 


SONY α7(SONY Eマウント、NEXとも言う)では問題なく使えました。


近頃人気のOlympus OM-DやPEN、Lumix系はこの辺かと。
また、このOlympus OM-DやPEN、Lumix系の規格は50mmの標準画角レンズは約100mmぐらい中望遠レンズになりますのでご注意を。

 


修正170623
最近わかったんですが、Canon 5DmarkⅢ(Canon EFマウント)だと無限遠付近は、レンズによってミラーに干渉します。ご注意を。

マウントはカメラによって干渉等でうまく使えないこともありますので、ご自身のカメラでの使用の参考としてください。
また初心者向きの内容で、マウントについての記事を書きました。マウントに疑問点がある方はぜひ。

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上手く撮れたと思う写真の振り返り、分析

ちょうどいいところにおばちゃんが通ってくれました。

160807_DSC09626_Helios58mm

というよりこういう時は案外何故か一要素が入ってきてくれます。

昔アラーキーの本に「俺は構えてシャッターを切るだけ。被写体は向こうからやってくるんだよ。なぜか」みたいな話が書いてあって、それに近いようなニュアンスな気がしてます。

160807_DSC09625_Helios58mm

向いている撮影の方向性、ポートレートレンズとして

人物に最適だと思います。でもなぜかこのレンズではポートレートをまともに撮ってません。
標準画角50mm付近は、いいレンズが他にもいっぱいあるもんでそちらになりがちです。

あとはもう少し望遠のほうがポートレートは撮りやすのもあったりで。Jupiter-9とか最高です。

撮影情報

カメラはSONY α7Ⅱで、画質はraw非圧縮。
BL6A1471
M42ならCanonの5DmarkⅢにもつけられるので、こちらでも試したいんですが、やはり持ち歩きはα7が便利すぎます。

現像ソフトはPhotoshopCS6 rawで、写真によっては多少「露光量」を調整することもありますが、そのまま撮って出しが多いです。
絞りは開放F2.0〜F11ぐらいまで、シャッター速度はブレの軽減のために1/200を軸ですが、この日は相当天気が良かったので1/400ぐらいが基準でした。

ホワイトバランスは、オートです。千切雲とかで繁栄に日が出たり引っ込んだりの時はこまめに変えますが、この天気ならオートか晴天でいいと思います。

補足

Heliosは85mmもあったようで、ポートレート用の中望遠が手薄なのでちょっと気になります。

しかもどうやら現在でもロシアで生産されているモデルもあるようで素直に新しいのでもいいかも。。

eBayでみると新旧混ざって4万〜5万ぐらいあまり変わらないんですよね。
気持ちは60年代のシルバー鏡筒が欲しいですが、思い切って最新も面白いなとも。。。

追記:
Helios44の初期バージョンのシルバー鏡筒も購入しました。
Heliosのアクセスが多いので、eBayでの購入について詳しく書いてます。ご興味ある方はぜひ。
Helios 44安定のヘリオスのトロけるボケと柔らかな描写健在のシルバー鏡胴1950年製

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