2018 / 01 / 06

Digital Camera

今年も歩きます。元旦1/1からPrimotar 50mmと新宿歩き。強いコントラストは晴れた冬空といい相性。

ここのところ味のある描写を見せてくれるレンズメーカー「Meyer Optik」の、古めの標準画角50mmを持ち出して元旦早々歩きました。所用があった新宿を中心に代々木方面へフラフラしていたら早咲きの梅を見つけて少し得をしたような気分です。

レンズとメーカー紹介

Meyer-Optik Görlitz Primotar 50mm F3.5

およそ1962年製のこのレンズ。
Carl zeissと張り合った噂通り、この時代のレンズはホントどれもいい写りをする気がします。


コントラストが強めで、比較的ハレーションにも強めなので、逆光でもロシアンレンズのように白んだりしづらいです。
とはいえ、そう言った描写は好みでもあるので、どちらがいいと言うところでもないと思います。
それぞれの特性を捉えて撮影イメージに合わせて使い分けるのもオールドレンズの楽しみ方かと。

同じMeyerのPrimagon 35mm

それにしても今回のPrimotar 50mmは、前々回の街歩きのPrimagonと外観そっくりです。
同じメーカー同じ時期なのでそういうものかとも思いますが、混ざると分からなくなりそうなぐらいです。
でも中は、リペアしましたが似ているような似てないような、方向性は同じぐらいだったかと。

本日のアジェンダ

・Priomotarは近い雰囲気のPrimagon、Telefogarと比べどんな写りをするか
・1/1の新宿はどんな状態か

ボケ味、フレーム周辺の描写、色味


濃いい感じで安定したボケとコントラスト。これは先日のPrimagon 35mmとそっくりです。
外観だけじゃなく写りも似てました。


なので、やはりPrimagonと同じように逆光に強かったです。
1962年製でこの耐える感じの描写は、この時代のMeyer製のレンズの特徴なのかと。


またやはりハレーションはオールドレンズっぽく豪快です。
このレンズは耐える感じのコントラストを合わせて使えるので味に持って行きやすいのではとも。


平凡な50mmの描写ですが、50年の経年感の味は出ているんじゃないかと思います。


光を上手く捉えられればとてもいい発色です。ボケの飽和感ともいいバランスです。
この辺の描写もPrimagonと近い印象かと。


いやに鮮やかですが、たぶん日暮れ間近で空の明るさが落ちていたせいで、枯れた紫陽花と光量のバランスが良かったんだと思います。raw撮影で調整等はしていません。


一転、日陰での描写。
構図とボケの交わりがいい感じで、暗さや色味が落ちてる感じはむしろちょうどいい感じかと。
個人的に写り込みのカメラ付近が二重になってるの好きな感じです。


日陰ほどオールドっぽい感じが出るのかもしれません。
露出を上げた時にハイライトが飽和しやすくなるかと。


オーソドックスな奥へのボケ。
最短撮影距離50cmですので比較的ぼかすのは容易です。


ハイライトの飽和感がオールドっぽくて好きな感じです。
六角ボケと混じって、ありがちのようでオールドっぽいフレームになったかと。

ピント面の解像度、絞った際のシャープさ、収差


ピッタリの位置に太陽がありました。ちなみにこう言った太陽に向けて撮る時は、シャッターを切る寸前まで太陽は隠してピント等合わせてます。

シャッターを切る時だけ少し動かして太陽を出します。
でないとカメラのセンサーが焼ける恐れがありますのでご注意を。


いい天気だったもので、今回逆光ばかりですいません。
それにしても、とても素晴らしい表現力。

シャドウの潰れ方に年代感は出てますが、ピント面の光さえバランスがとれていれば、あとはなんとかしてくれるレンズな印象もあります。


ポールに雲がのっかっているイメージです。ありがちですが。。
ほんと天気が良かったので空ばかり入れた構図が増えてしまいました。


状況わかりづらいですが、線路の高架下の壁の落書きです。
文字に反射する光のシャープ感凄いです。現代レンズ並みかと。この時代のMeyerレンズホント面白いですね。


また逆光ですいません。太陽との線とコントラストが楽しくて。。
ピント面の花のシャープ感も素晴らしいかと。


そして扉に使った梅の別カット。なんだか得した気分の元旦から梅。
後ろの青いウインドウとのコントラストが美しい!


少しオールド感も出ながら、いい頃合いのコントラストとシャープ感。
梅の写真がなかったらこちらを扉の写真にしたいです。


ピント面は現代レンズぽさもありますが、ボケが荒れていく感じがオールドらしい歪み方でしょうか。
天気が良かったのは多分にありますが、十分遊べるレンズと思いました。

購入経路、リペアや汎用性、購入時の参考

Meyer-Optik Görlitz Primotar 50mm F3.5

最短撮影距離50cm M42 6枚 3群4枚 フィルター径40.5mm。
購入したのは、eBayで326件 100% Positive feedbackのmaxgilead。
でも現在は出品していないようなので個人出品かもしれません。

そして今回も、すいません。また購入履歴が閉じてしまってました。
去年5月の購入で、その後リペアを本格的に始めたのもあって、その時期に買ったものがまだ何本かそのままになっているものがある状況なのです。


ちなみに絞りF3.5が開放で、最初からこの感じです。
他のレンズも最初からか少し閉じてるレンズがたまにありますが、ここまで顕著に閉じて見えるレンズ初めてかもです。


また絞り環の上に赤と黒の点があり、ここが絞りのAutoとManualにあたると思います。Autoだとレンズ下部の押しピンが聞いて、黒だとピンが関係なくなる機構です。

購入に際して

eBay価格だと送料を入れると10,000〜20,000円ぐらいでしょうか。ヤフオクなら15,000円〜25,000円ぐらいまでかなと。

この手のレンズが引っ込んでいるタイプは、みんな気軽に掃除しづらいのかレンズに傷があるものは少ない気がします。なので一番気をつけたいのは年代物の状況からくるヘリコイドや絞り環の回転具合かと。
枯れたような状態の回転機構は使っていると寂しい感じがしますので。

それとどうやら135mmと180mmのPrimotarもあるんですね。だいぶゴッツイ見た目のようです。
135mmはちょっと気になるかもですね〜

自身でリペアしたレンズをヤフオク!に出品しています

マウントについて

SONY α7で撮影しましたので、M42 → SONY E(NEX)マウントで、

 

を使っています。

Canon 5D markⅢでもレンズ干渉はありませんでしたので、M42 → Canon EFマウントでもいけます。

 

その他のカメラメーカーで使えるマウント一覧や留意点を記事にして解説していますので、マウントで疑問点等ある方いらっしいましたらぜひご覧ください。

向いている撮影の方向性、ポートレートレンズとして

ちょっと試してみたいですね。
このコントラストはポートレートで生かせるか挑戦してみたいです。

歩いた辺り

『新宿 → 代々木』街撮りオススメ度★★★☆☆=3


冬晴れで風もなくとても暖かだった1/1。
所用もあったので元旦から新宿を街歩きしてみることにしました。


大きなデパート系はほぼ休みな事を事前に調べていたので、かなりガランとした新宿が撮れるんじゃ!? と考えていましたが、人の量は平日とそんなに変わらない感じでした。


というより店が閉まっていて、暇そうな人がブラブラ、ゴミもところどころあったりと、むしろ場末感があったような笑。


なにはともあれ、とにかく空が綺麗で暖かい日でした。


なぜか門松を撮りたくて探し回ったんですが、縦に撮っちゃうとブログで使いづらいので、横でなんとか収めたかったんですが、ちょっと上手くいきませんでした。来年までに腕を磨きます。


そのまま代々木まで歩いてみましたが、大江戸線側の付近になにやら凄い存在感のビルがありますね。
調べてみると「代々木会館」という名物ビルのようで、Webで見る限り、何年か前に泊まった香港の重慶大厦みたいです。


歴史の刻まれ方が半端ない感じです。
どうやら入れたみたいで行ってみるべきでした。もう少し広角気味のレンズで再戦してみたいです。


別日に日帰りで実家に帰った時の写真ですが、そう言えば東京って押しボタンをあまり見かけない気が。信号は時間で切り替わるタイプのみかと。
何人にも押されたこの端末、味わい深くてちょっといい感じです。


そんな訳で今年もゆっくり歩きたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。

撮影カメラ情報

SONY α7

Raw現像

現像はAdobe BridgeCC2017で、レンズの特性を写真に残したいのでコントラストや彩度等、一切いじらず、ノー調整、ノーフィルターです。
たまに露光量で明るさを揃える程度に留めています。

カメラの設定

絞りはF3.5〜F5.6ぐらいでハレーションの具合を気にしながら調整していた感じでしょうか。
シャッター速度は天気も良かったのでだいたい1/1000だったと思います。
ホワイトバランスは、最近ずっと「オート」でした。

Digital Camera

 


 

 

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