Aug

2017

16

vol.4 2/2-Black 単焦点オールドレンズで味のあるポートレート撮影を! Heliosと広角Flektogon 20mmと35mm、Curagon 28mm

オールドレンズでのポートレート撮影vol.4の2投稿目です。前回とはちょっと雰囲気を変えて黒ベースなコントラストを意識した撮影、さらにこのブログでは珍しく結構な画像調整の項目もあります!

レンズ紹介

USSR Helios 44-2 58mm 黒

扉の写真は、人気のロシアンオールドレンズHelios 44-2での外撮りに少しrawで調整をかけています。一般的なHeliosのイメージとは違うかもしれませんが、それだけ表現力のあるレンズとも言えるのではと。
↓ Helios 44-2 58mmの写真へ

Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.4 後期黒

Flektogonの最終バージョンとしてオールマイティーに安定感のある描写をしてくれるF2.4 Black。
今回はポートレートでも大活躍です。Flektogonはやはり素晴らしい。
↓ flektogon 35mmの写真へ

Schneider Kreuznach Curtagon 28mm F4.0

一度はヤフオクに出品しましたが、売れないのでもう一度テスト写真を撮っていたら、このレンズの味に気づいてしまいました。
そしてその味をポートレートで表現です。
↓ Curtagon 28mの写真へ

Carl Zeiss Jena Flektogon 20mm F4.0 Zebra

今回は使用予定ではありませんでしたし、まず人を撮るようなレンズではありませんが、上記Curtagonの流れで急遽登場です。
↓ flektogon 20mmの写真へ

Helios 44-2 58mm


ぐるぐるボケや柔らかいボケで、とても人気の高いロシアンレンズHelios。
きっとポートレートも良く撮れるだろうなと思いつつも撮る機会がなく、というより安全な中望遠系レンズに流れてしまい、Heliosでキチンと撮ったポートレートは実は初です。


今回は作品撮りという事もあり、Raw現像で少しコントラストや色味を調整していますが、後半のトイレの写真以外は大きく変わるような調整はしていません。オールドの味も残しつつ、アートっぽく仕上げるといった感じかと。


この距離感でもHeliosらしいぐるぐるボケが出ています。
ぐるぐるボケは目立った使い方より、少しフワッとした感じで被写体を引き立ててくれる使い方のほうがポートレートには向いているのではと。


曇りだったので色のりが淡いですが、少し尖った感じのフレームですので無機質な感じにも見えて、それもいい味になっているのかと。


そして扉にも使った今回一番のお気に入り。構図やぐるぐるボケ、質感などいいところで収まったいいショットでは。

Raw現像


その写真のRawで撮ったままの状態です。
とてもHeliosっぽくて、これはこれで好きですが、今回の撮影だともう少し尖った感じにしたく、下記のように調整しました。


ポイントは青のカーブの調整で、特にハイライト側だけ下げると紙が黄ばんだような感じになってアナログ感がでるかと思います。
その他、シャドウや黒レベルを下げてコントラストをつけて全体を締めてます。


さらにちょっとコントラストとともに存在感が下がった髪の光が当たってる部分と目は、Photoshopでマスクをかけてもとのツヤを浮き出させてます。

今回の撮影の中でPhotoshopで調整までやっているのはこの写真だけです。
全部の写真を細かく調整すればもっと良くなるのはわかっていますが、大変すぎるので扉に使う写真だけ少しPhotoshop側でも調整した感じです。

Flektogon 35mm 後期黒F2.4


Heliosと同じフレームの感じでFlektogon 35mmに持ち替えました。広角になった分、ヘリオスに比べ広い感じ見えるのではないかと。


ボケがぐっとコッテリした感じで、Heliosとはまたちょっと違ったボケ感が出ているのでは。


35mmはポートレートにはギリギリな画角かと思いますが、余白ができやすい特性を使って、広く見えて寂しく見える雰囲気や、逆に余白をなくしてジョジョっぽくバーンっっ!といった感じにいいのではと思います。


縦の場合は、余白少なめのバーンて見える感じがやりやすいかと。
寄れるFlektogonはこの辺でも便利で、顔のどアップまで寄って持っていったりすることも可能なので、撮影の場での色んな絵作りを楽しめるレンズかと思います。


個人的な構図の考えですが、腕は構図の中にラインを作って緊張感や動きが出るので、利用したフレームは好きです。

Raw現像


こちらがFlektogon35mmで撮ったままの状態で、こちらをRawで調整しています。
基本にHeliosと同じようなRGBの調整も調整ですが、Flektogonはコントラストが強いので、Heliosのように暗部を締めてはいないです。


ベッタっとした感じにしたかったんで「彩度」を少し上げました。普段は使っても「自然な彩度」ですが、ここはあえて強くのるように「彩度」のほうを使っています。

Flektogon 35mm 後期黒F2.4 その2


場所を変えて牢屋風な感じで、引き続きFlektogon 35mm F2.4を使用です。


壁をバックとは違い光の印影があるので、Flektogonの持つボカシやすさとハイライト面のオールドレンズらしい飽和感が上手く使えました。
こちらもRawで調整はしていますので、それは後ほど。


Flektogonは何より暗部の表現にとても強いと思います。
深めに出るのもありますが、ハイライトに向かっていく階調表現がとても綺麗です。


人物にまともにピントが合ってないですが何とかなってしまう素晴らしいFlektogon。
やはり暗部の表現とハイライト飽和感がいい存在感です。


実際の牢屋ではないので後ろは抜けがありますが、こちらと隔たった別の空間の雰囲気は出て、味として十分いい感じでは。
この場所での撮影はメイクさん案だったですが、こう言った突然の状況に合わせられにもオールドレンズは凄くいいと思います。
手頃で数を揃えやすいので、それぞれの味をキチンと理解していれば生まれたアイデアをカメラ側として最大限活かせるのではと。

Raw現像


こちらの牢屋シリーズは、今までに比べ少し色味のハイトーンを落としているのですが、それよりも特筆するところはトーンカーブでのコントラストのでハイトーンをあえて潰しています。
べたっとした感じを今回はトーンカーブで調整しました。

Schneider Kreuznach Curtagon 28mm F4.0


そして今回のダークホース的な存在、SchneiderのCurtagon 28mmです。
予定していた場所がいい感じに撮れなかったので、急遽トイレを舞台のアングラの感じの撮影に。
そしてその雰囲気をさらにアングラに見せたくなり、かなり画像調整しています。


ここでFlektogon 35mmでも十分いい味が出たでしょうが、冒頭でも少し書いたように、ヤフオクで売れないのでテスト写真を撮り直したら味に気づいたCurtagonがハマるだろうなと思ったらバッチリでした。


Curtagonの濃い色のりと絵画ぽいニュアンスと、
また何よりトイレという狭い場所を、28mmの画角がちょうどよく納めてくれてとてもいい仕事をしてくれました。


Curtagon 28mmは寄れますが、F4.0のあまりボカすレンズではなく、平面的な描写を重みのある質感で撮るのに適しているかと思います。
Schneiderのレンズは、この重みのある質感が得意な感じで、ボカすこともできるCurtagon 35mmやXenon 50mmなんかも面白いです。


また、光はストロボっぽく見えるかもしれませんが、いつも使っているLEDの定常光一灯のみです。光を一点絞るような感じにしてます。


実は二灯も試したんですが、それだとどうも光が広がりすぎてダメでした。
明るく綺麗すぎてしまう感じで、このフレームだと演劇の舞台のスポットライトがバチっとあたっているような浮き出した感じが合うと思いました。
なので一灯をガッチリ顔付近にあててます。


定常光は何と言っても、試し撮りしたものを見なくても光の加減がわかるからやりやすくて好きです。


そしてかなりこのCurtagon撮影はRawでかなりいじっています。

Raw現像


比べてしまうとかなりソフトな優しい画像に見えてしまいますが、実際こういった写真をこのままにすることはないと思いますので、少しコントラストはつけています。


実際あちこちいじっていますが、一番ポイントはここかなと思います。
この設定でハイとローにそれぞれ色フィルターをつける感じになるかと。
さらにPhotoshopで細かくパーツごとに調整すればもっと良くなるでしょうが、ちょっと大変なので、メインとして使用するものだけやればいいんではと思います。

Flektogon 20mm


もう少し全身を入れたい案が出たので、ウチにある広角で一番広いFlektogon 20mmを引っ張り出しました。


まさかこのレンズで人物を撮る日が来るとは思いませんでしたが、こう言った企画もの的な絵なら全然ありかと思いました。


20mmだとどうしても周辺画像は歪んでしまい、顔が周辺に来ると結構目立ちますが、今回の絵作りならそんなに気にならないかなとも。


一番いいのは顔が端に寄らない構図にすることでしょうが、普通に首を曲げてもらったりでもいいかもです。

Raw現像

こちらはCurtagon 28mmとほぼ一緒です。
根本的に違うところもあるのですが話が長くなるので、それはまた次の機会にします。

購入経路、リペアや汎用性、購入時の参考

Helios 44-2 58mm F2.0


M42マウント、最短撮影距離50cm、およそ1980年製、8枚羽根、4群6枚レンズ構成。
eBayでの価格帯:¥5,000〜¥15,000

ぐるぐるボケ、丸ボケ、柔らかいボケ、淡い色味、ハレーションでの白んだ表現、スッキリも撮れる、と特徴だらけなうえ手頃な値段。
一番有名なオールドレンズの理由は十分持ち合わせているのではと。

Heliosは他のバージョンも含め多数の街撮り記事を書いています。
「カテゴリー: Helios」 の一覧

「ヤフオク!」にリペアしたレンズを出品しています

手前味噌ですいませんが、リペアしたレンズの販売を行ってます。

ぐるぐるボケのヘリオス[レンズは割といい状態]Helios 44-2【全清掃・テスト確認掲載】ソニー ミラーレス用アダプタ付き変更可_29h

ぐるぐるボケのヘリオス Helios 44-2 58mm

オークション¥13,300 
即決価格¥14,300

2017/9/25 20:04 まで

六角星ボケのインダスター61【写真家が清掃・撮影テスト】 Industar-61 50mm ソニー ミラーレス用-他カメラメーカーにも変更できます-12i

星型ボケのインダスター Industar-61 L/Z

オークション¥19,300 
即決価格¥20,300

2017/9/24 20:29 まで

[外観きれい]人気のぐるぐるボケ ヘリオス Helios 44-2【写真家が清掃・テスト確認】ソニー ミラーレス用-メーカー変更可能_31h

ぐるぐるボケのヘリオス Helios 44-2 58mm

オークション¥12,300 
即決価格¥13,300

2017/9/24 21:08 まで

ぐるぐるボケのヘリオス Helios 44-2【写真家が清掃・テスト確認-掲載】フジ ミラーレス用アダプタ付き 各社カメラ変更可_30h

ぐるぐるボケのヘリオス Helios 44-2 58mm

オークション¥12,800 
即決価格¥13,800

2017/9/24 20:31 まで

現在4品の出品です » 出品者のオークション一覧

多少高めの値段設定ですが、きちんとリペア・調整したレンズのみ販売しております。購入をお考えの方いらっしゃいましたら、ぜひよろしくお願いいたします。

Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.4 後期Black


M42マウント、最短撮影距離20cm、およそ1978年製、6枚羽根、5群6枚レンズ構成。
eBayでの価格帯:¥20,000〜¥40,000

全バージョンのZebraやSilverに比べると少し割高なのですが、何より5Dでもミラー干渉をしないことと、コーティングが良くなってさらに締まりが良くなっており、新旧の混ぜ合わさった一番美味しいバージョンではないかと。
もちろんZebraの安定感やオールド感もとてもいいのですが、汎用性の高さでは後期Blackかと思います。

井之頭公園を歩いた街歩き記事があります。
近距離のボケと階調表現が素晴らしい準広角 Flektogon 35mm F2.4 黒鏡筒 in 井の頭公園

Curtagon 28mm


M42マウント、最短撮影距離20cm、およそ1962年製、5枚羽根、6群7枚レンズ構成。
eBayでの価格帯:¥20,000〜¥40,000

M42マウントのレンズはあまり出回っていないうえZebra柄のほうが人気が高いようです。
また、シュナイダーのレンズは少し取っ付きづらい気もしますが、Leicaにレンズを供給していた時代もある老舗の一流メーカーですので、少なくとも品質の満足度は得られるのではと思います。

Curatagon 28mmはモノトーンで大手町の地下を歩いたこともありました。
「カテゴリー: Curtagon 28mm」 の一覧

Flektogon 20mm F4.0 Zebra


M42マウント、最短撮影距離10cm、およそ1973年製、6枚羽根、8群9枚レンズ構成。
eBayでの価格帯:¥30,000〜¥60,000

Flektogonの20mmはeBayでも結構値段のはるオールドレンズで、手軽なレンズではないです。
ウチのオールドレンズの中でもトップの購入価格だったと思います。とは20mmの画角でオールド感と安定感を持ったレンズとすると唯一無二なレンズかとも思います。

なかなか使いこなせない街歩きの模様を書いた投稿があります。
Flektogonの20mm ひときわ目を惹く大きなレンズの超広角レンズはどのくらいの安定度?Carl zeiss jena

撮影情報

照明関連

別投稿の「単焦点オールドレンズで味のあるポートレート撮影を! vol.4 -1/2 white。」では二灯使っていますが、今回トイレでの一灯のみとなります。

LEDは光量の調整等もラクだし、動画にも使えるし、ストロボより安いし、いいこともづくめな便利な機材ではと思ってます。

 

カメラ

BL6A1471
カメラは5DmarkⅢ、画質はraw非圧縮撮影でホワイトバランスは外は「曇り」の設定、中ではK4900ぐらいで撮ってます。
ポートレートの場合は後から一括でホワイトバランスの調整をしたい時が多いので、ホワイトバランス値は固定して撮っておいたほうがいいと思ってす。

現像・調整

今回はAdobe BridgeCC2017でガッチリやりました。たまにはいいのではないかと。
中山のやり方となりますが、大きくはRaw現像時に調整して、扉写真や何処かに提出用の写真はPhotoshopで細部まで調整したりしています。

補足

おなじ撮影企画で、主に自然光で撮ったままの近い状態を集めた、対局的なイメージの投稿がこちらにあります。
単焦点オールドレンズで味のあるポートレート撮影を! vol.4 -1/2 white。中望遠 Sonnar、Biometar、Telefogar、Jupiter 8


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ヤフオク!への出品始めました

Helios 44-2、Jupiter-9、Flektogon、Industar 61
などをリペア・出品しています