しばらくは、週一ぐらいで軽めに歩きながらいろいろ感覚を取り戻そうと言う目論見で、今回も勝手がわかる行ったことのある街に出かけました。

今回のレンズ

【Schneider Kreuznach / Curtagon 35mm F2.8 最短撮影距離35cm M42マウント】

今回もSchneider Kreuznachのゼブラ柄ですが、レンズは準広角のCurtagon 35mm。
シュナイダーは外観が同じものは作りが似ているので、ここのところまとめてリペアしていた内の一つです。

近撮影で花や食べ物が撮りやすく、風景でも35mmの準広角画角はフレームを作りやすくて、街撮りに最適なレンズと言えるのではないかと思います。

今日のアジェンダ

・穏やかな街、豪徳寺を歩く

花を撮りやすい35mmの画角

確か以前来た時は、同じシュナイダーのXenar 50mmを持ってきたかと。
同じように、改札を出てすぐの花壇を撮ったように思います。

天気が良くて花が生えて、カメラを向けたくなる心地のいい日でした。
シュナイダーのレンズは天気がいいと色のりがよくてますます花に目がいく感じです。

花じゃなくても色味のあるものは目に入る日で、特に赤はぐっと前に出やすいので、このぐらいの地味な被写体でも上手く成立してます。

このぐらいの距離感は35mmの鉄板ですね。
背景のいいボケ感と相まって存在感が強調されてます。

日陰でも十分な色味。
この日はホント天気が強すぎず、でもそれなり強めで、回り込んだ反射の光で少し日影のところでもとても撮りやすい日でした。

柔らかい日差しでドライの質感もちょうどいい感じ。
夏になると日差しが強すぎてこの柔らかさは難しいので、この季節の自然光はオールドレンズに最適に思えます。

季節柄もあって至る所に花があって、大きくはない豪徳寺の商店街周辺ですが十分撮り甲斐があります。

とはいえここはもうひとつイメージ通りにいきませんでした。
壁の緑と花の対比が良かったんですが、反射の具合が違うものは全然色がならないこともしばしばです。

地味ながらいいんじゃないでしょうか。
黄色のラインがいい味を添えてる気がします。

一転、コントラスト活かしてシャープ目に撮影。
絞りは開放ですが、ピント面の水面付近が際立っていいシャープ感が出たと思います。

地味な感じですが、ギリギリ保ってる感じが悪くないんではないかと。
日陰で少し眠い感じながらも、たんぽぽは少し前に出た色味の乗り方は、クルタゴンの味と思います。

風車のアクセントがいいバランスです。
なんだか前にも撮ったことがある構図のような気がしますが、同じものに目がいくなら、まあいいんではないかと。

豪徳寺の落ち着いた街並み

個人的に住みたい街の上位の豪徳寺にやって来ました。
豪徳寺と言えば招き猫。
駅前にドンと置いてあります。

派手すぎないながらも活気のある駅前商店街すごくいいです。
この長閑さが増す感じのくねくねした商店街も好きです。

そして世田谷線の長閑さも魅力。

沿線を歩くのもまたやりたいです。

踏切の矢印サインのレトロ感も最高。

前回は歩かなかったところにかなり大きな木を見つけました。
35mmではもうひとつ大きさを表現しきれないのは残念。

沖縄の奥地にありそうな大木で、天気が良くて風もちょうどよく、見ているだけで心地よくなる存在感の大木でした。

前回来た時もあった招き猫イラスト案内。
調べると五年前だったみたいで、その割には風化していないので書き直してるんでしょうか。

年と共にこういうのが読みたくなりました。
緑道のあったところに川があったらしいです。
川が見えていたら最高ですが、それはそれで管理が大変なんでしょうね。

屋内式の無人販売所のタケノコ。
こういったものも年齢と共に気になるようになったような。

白を着ていったので、ちょっと写り込み目立ちますね。まあこの構図だと黒でも目立つかもしれませんが。

そして最後は、ではなく、
今回は街歩きの途中だったんですが、いい感じのお店だったんで入ってしまいました。でもなんとなく最後に掲載です。
とても美味しいパンでカフェラテも最高でした。
この店の近くに住みたいです。

Curtagon 35mm レンズ購入について

Xenonのゼブラ柄と同じように、いいレンズの完成度と思うんですが、あんまり数が出回ってない上、似たスペックのCarl Zeiss Jenaのレンズに比べると割高です。
それでもZeissのレンズよりいい状態のことが多いような気はします。

冒頭にも書きましたが35mmは街撮りに使いやすくCurtagonは描写もいい味なので、ZeissのFlektogon 35mmと並んでおすすめの街撮りレンズと思います。

最初に挑戦するには安価なレンズとはいえませんが、オールドレンズ２、３本目以降にはぜひ視野に入れて欲しいレンズと思います。