2016 / 05 / 31
Jupiter-9 85mm 繊細なピント面 被写体を優しく浮き上げるボケのオールドレンズ ジュピター9

レンズとメーカー紹介
Heliosと共にロシアンコピーレンズとして有名な今回のJupiter-9。
こちらもとてもよく写る、コスパの高いロシアンレンズです。
Jupiter-9 85mm/F2.0 M42 1975年

Heliosと同じように第二次世界対戦後の賠償責任がもとでZeiss Sonnarをもとにされたコピーレンズですが、暗めの過去に反して、手に入れやすい価格、個体数、そしてよく写るので、オールドレンズを始めた方はぜひ試してみてほしいレンズです。
本日のアジェンダ
・実は、人気のHelios44-2をCanon5Dmark3で試すつもりが、なんかずいぶん被写体が近いなと思ったらJupiter-9だったという出落ちです。
外観似てるんです。
Helios 44-2

フロントのレンズは全然違いますが、全体の色味や質感にてると思いませんか?笑
・風情のある谷根千エリアのさらに周りも歩いてみる
線の太さ、シャープ
Jupiter-9と言うと、ボケが強調されることが多い気がしますが、絞った時の細く強い線も魅力なのではとも。

絞りはF8〜F11ぐらいです。
コントラストもちょうどいい感じに上がってきて、強すぎない濃さがいい感じではと。

ぱっと見、iPhoneでも撮れそうな気がしてしまいますが、やはりレンズで撮った線の表現や風合いは一味も二味も違います。

F8程度で淡いボケと織り交ぜてシャープさが引き立つと、レトロ感のある風合いがひときわ際だちます。


こちらピンは狛犬です。
ボケ味
そして開放のボケはやはり抜群にとろけます。

Sonnarコピーというだけあって、オールドZeiss的な溶け方と同じように思います。

最短撮影距離は85cmとそれなりですが、中望遠で画角85mmなら被写体が近くにいるような雰囲気で撮れます。

とはいえそれなりにブレますので、シャッター速度1/200ぐらいは確保したいところです。

遠景のぼけはざわつくことなく自然で被写体を自然に前に出しやすいかと。

こちら有名なカフェ「ねんねこ家」残念ながら休みでした。

餌をもらえると思うのか必死に顔を伸ばしてくる亀は根津駅近くにいます。
色味、フレア、ゴースト

上の写真の亀の近くにこんな人形もありました。
名物なんでしょうか。
ハイライト部分はロシアンレンズらしい白を感じますが、Heliosに比べ飽和しづらい印象でしょうか。

光が強い場所より、路地裏や曇りの日などに、ロシアンホワイト的な白が出てくる気がします。

ゴーストは結構がっちり出て、個人的にはポートレートの味付けに使いやすい柔らかな白の効果みたいなイメージを持っています。
購入経路、リペアや汎用性、購入時の参考
ロシアンレンズは製造番号の上2桁が製造年度らしく、75~~~とあるので1975年製。

またこのマークなのでKMZという国有会社の製造のようです。
この時代のロシアンレンズは製造の会社によっても写りが違うようなので、多少製造元を表すマークを気にした方がいいかもしれません。
Jupiter-9 KMZ 85mm/F2.0 115cm M42

購入はeBayで、nostalgi_netという100%Positive評価の業者から。
In good condition ! No scratches, no fungus , no dust !
The front lens has minor traces of cleaning do not affect the quality of work.
Diaphragm and mechanical in good condition. Smooth rotation.
Comes with: Box , lens cap .
の記載で、ほぼこの通りで問題ないかなと思います。
今、eBayを見るともう買った時よりも安い気も。シルバーかっこいいですが、5,000円ぐらい高い感じでしょうか。いつか試してみたいです。
重量が360gと一般的なオールドレンズより重いせいか、送料が2、3,000円と少し高いので、eBayの際は送料を気にしたほうがいいと思います。
ロシアンレンズは当たり外れがあるという話をnetでよく見ますが、自分は今のところ「Helios44、Jupiter9、Jupiter11、Jpiter3、Mir-1、Industarいくつか」など結構買いましたがハズレはない気がします。
それよりも気になるのはグリスの匂いです。臭う個体が幾つかありました。これもネットでよくみかける話題ですが、ネット通販ではどうしようもないのかもしれません。
上手く撮れたと思う写真の振り返り、分析
最近、改めて光の大事さを感じています。
カメラの感度がとてもいい分、昼間なら多少暗いところでも全然写りますし、暗いところほど光が柔らかく、わずかな光の差が絵作りの要素になるので、そこを風合いよく表現してくれるレンズは出番が多くなります。

こちらはその辺が上手く生かせたショットではと。
少し足りない写真の反省、分析
抜けと空き缶で絵になるかなと構えていたところに、子供が家から出てきました。
グッドタイミングと思いましたが、少し早かったのかもと。

とはいえ、どの位置に子供がいるといいかと言うともう一ついい案が出ません。
案外子供はいらなかったのかもと思います。
人を入れ込むと絵が生きやすいかと思いますが、フレームを分ける線と色をもう一度考え直した上で、偶発的な要素とのバランスを図るスキルアップが必要だなと思いました。
歩いた辺り
谷根千エリアをもう少し広めに歩いてみようと、西日暮里から降りて谷中方面を目指しました。

とかカッコつけて書いてますが、日暮里で降りるつもりが西日暮里だったのは内緒です。
この付近も神社や歴史を感じる街並みが残っていていい感じです。
勤め時代乗り換えで何度も乗り降りした駅でしたが、全然知りませんでした。

街は歩いてみないと何もわからないですね。
撮影情報

本日のカメラはCanon 5Dmark3、画質はraw非圧縮、現像ソフトはPhotoshopCS6で写真によっては多少「露光量」「白レベル」を調整してますが、そのままの撮って出しも多いです。
またマウントはこう言った薄いやつです。
自分が買ったのはもう売ってませんでした。
少し安かったためかレンズを外す時、一緒に回ってしまうことがあります。薄い分、撮像素子に近いところでレンズ交換なので少し怖いです。
撮影時の絞りは開放F2.0〜F11ぐらいまで幅広く使い、シャッター速度は曇りで路地裏も多かったので、1/100がベースであとは適宜です。
ホワイトバランスはプリセットの日陰をベースに、遠景の光を白っぽく飽和させた時は、晴れのプリセットにしました。
補足
このレンズはポートレンズに最適です。
綺麗なボケとロシアンレンズ特有の白味は、被写体が優しく浮き上がってソフトな絵作りができながらもピント面は繊細に綺麗に写ります。

「Jupiter-9 85mmの人物描写力 扱いやすいボケと自然なハレーションが作るフィルム感」
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