2016 / 06 / 14
なぜこんなに写る?隠れた名玉 Smena-8M用レンズ Triplet-43 (T-43) LOMO 40mm F4.0 Leica L
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レンズとメーカー紹介
Smena-8Mという安価なカメラにセットで付いているレンズで見るからにチープです。
これまたチープな赤のおまけキャップがまた笑えます。
Smena-8M Triplet-43 (T-43) LOMO 40mm/F4.0 Leica L
ところがなんとこのレンズ、とてもよく写るんです!!
本日のアジェンダ
・初のLOMOレンズ。ネットで面白いと評判で手頃なので試してみることに。
・とても面白い感じなので何日も持ち歩いてしまいました。その記録
線の太さ、シャープ
おー結構シャープ!、乾いた質感の線、そして光が強いとかぶる赤。
面白い!
暗いところで開放だと、乾いた感じ全開です。
さらに周辺光量落ちをプラスで廃れた感じに。
いい感じにレトロ調に見えます。
かなり絞ったためベタッとしていますが、強い日差しでもなんとかチープレンズ頑張ってくれます。
この無機質な絵作り。最高ではないですか。
当然ながらどれもほぼ撮って出しです。
これにフィルターをかければもっと楽しめるかも。
ボケ味
F4.0なのですが最短撮影距離が30cmと短いので寄ればそれなりにボケます。
周辺光量落ちと色かぶりが混ざるとフィルターをかけたようにも見え、絵の表情を変えてくれます。
扱いづらいと考えることもできますが。。
そして、ここまで寄れば豪快にぐるぐるボケもでて遊べます。それも結構豪快。
普通には写らないとも考えられますが。。
とはいえ、条件によってはこんな感じに普遍的な絵も。
色味、フレア、ゴースト
ゴーストもしっかりがっちりで、ロシアンレンズっぽい飽和した白味が素敵です。
フレアの白味も、周辺光量落ちや色かぶりと相まるとLOMOっぽい味が付いてきます。
かといって無理にLOMOっぽさすぎない感じもいいのでは。
購入経路、リペアや汎用性、購入時の参考
製造年月日は定かではありませんが、70~94年ぐらいに販売された製品のようで、今でもSmena-8Mのカメラとセットで新古品としても〜5,000円ぐらいでeBay市場に出回っています。
それを強引に改造したレンズです。
Smena-8M Triplet-43 (T-43) USSR-LOMO 40mm/F4.0 30cm Leica Lマウント
自分が買ったのはレンズのみのもので、
eBayで grandseller という 100% Positive feedbackの業者から購入。
商品の仕様説明は大量にありましたが、状態については、
Everything works properly.
Glass on lenses is clean and clear.
Comes with Cap
とだけ。
なんとなく、シンプルなものは壊れにくいような印象がして、まぁ大丈夫だろうと購入。
そしたら全然ダメでした、レンズ汚いし、ヘリコイドも重い。
そしてついにリペアの道へ足を踏み入れました。
絞りが特に大変で、図工が普通だった人間にはかなり根気のいるハードな作業です。
おかげでレンズの基本の仕組みを覚えられて、今後のレンズ清掃に生かせましたが、このT-43の作業に丸3日ぐらい取られた気がします。
上手く撮れたと思う写真の振り返り、分析
やはりこちらでしょう。
シンプルな構図ながら、ぐるぐるの味と全体の色あせ具合、とてもSmenaっぽいのではと。
少し足りない写真の反省、分析
褒めっぱなしのSmena-8 T-43ですが、こういうシャドーをいかした平凡な絵は全く面白くないかと。
色かぶりも起こらないですし、細部まで写るほどシャープではないですので、破綻する感じを生かせない絵は一気に面白くないものになるかと思います。
向いている撮影の方向性、ポートレートレンズとして
所謂TOYカメラの味が程よくて、それがこのレンズの味なのかと。
開放では明暗差がやけにくっきり出てしまっているのを逆手に撮るのも面白いです。
空の色かぶりと被写体の色あせ具合とかも。
ただ、ポートレートを撮る時に、このレンズを持っていく勇気はありません笑
面白い絵が撮れそうな気はするんですが、女の子撮って破綻した色味は喜ばれないかなと。
その時間あるならいいレンズいい絵をいっぱい撮ったほうがいいかなと。
また、絞り調整部分がレンズ正面にあり、確認に手間がかかるので、気に入った絞りのまま撮りっぱなしぐらいがいいと思います。
歩いた辺り
代々木公園から渋谷駅に抜けるあたりで、4月半ばと少し前の撮影です。書こう書こうと思いつつ今になってしまいました。
撮影情報
カメラはSONY α7Ⅱ、画質はraw非圧縮、現像ソフトはPhotoshopCS6で写真によっては多少「露光量」「白レベル」を調整してますが、そのままの撮って出しも多いです。
絞りは開放F4.0〜F8ぐらいまで、シャッター速度は1/100を軸に、ISOは絞りのニュアンスを優先にして調節用に使っています。
ホワイトバランスは今回はオートです。
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