2017 / 07 / 13

Digital Camera

Schneiderの子会社の実力を探る Isco-Göttingen Iscovitar 50mm F2.8 from 赤塚公園 to 東武練馬

どういう流れで購入に至ったか忘れてしまったんですが、少し今までのレンズと趣の違う感じな上、チープ感タップリのレンズが気になりました。

レンズとメーカー紹介

Isco-Göttingen Iscovitar 50mm F2.8

会社のIscoは、戦争があった時代にSchneider Kreuznachの子会社で始まり、現在もSchneiderの子会社であるようですが、このレンズwebでの情報はかなり少なく詳しいことはわかりません。


全身アルミの作りで重厚感のあるIsco-Göttingen名のレンズの情報は多いですが、このゴムのような質感の環の情報はまともに見つからないので、その辺は諦める事にしていつも通り描写を軸に書き進めます。

本日のアジェンダ

・初のメーカーIsco-Göttingenの雰囲気を探る
・せっかく行った知らない街なのでカメラを持って歩いてみる

ボケ味、フレーム周辺の描写、色味


F2.8で最短撮影距離80cmの安価なレンズのイメージ通りのボケかと。


ある程度綺麗にボケますし、ピント面はシャープとまではいきませんが充分撮れる範囲です。
しかしそれは言ってしまえば特徴のないオールドレンズと言うことも出来る描写かと。


色味も悪く無いですが、やはり際立った部分が見つからないので、このレンズらしく撮ろうと考えるのは無理かなと、この辺で諦めました。


と、あまり良くないレンズのイメージで書いてしまいましたが、オールドレンズらしく撮れてのある程度ソツなく写ってくれるレンズと考えると、捉えたいシーンは充分表現してくれるかなとは思います。


前へ後ろへのボケも自然に撮れるので、近撮以外は撮りやすいかと。
近撮は最短撮影距離80cmだとちょっと厳しいです。せめて50cmぐらいでないとテーブルの食べ物とか撮れないと思います。
マクロマウントの手もあり、実は装着してるんですが、最近はレンズ本来の内容のほうがブログにいいかなとほとんど使ってないです。


また多分内部に少し曇りがあると思われ、撮影時はピント面の甘さが気になりましたが、画面で見るとそれほど気にならないようです。

最近レンズリペアをしまくっていますが、明らかに外観から作りが一般的でないように見えますし、複雑な作りのイメージが強いシュナイダーの子会社らしいので、怖くて見えてる側のレンズしか吹けてません。


夕暮れ時だったので、それっぽく逆光入れてみましたが、ハレーションには結構耐えてます。
ピント面とボケと光源部がこれだけ分かれば優秀なほうかもしれません。


よくよく見ると暗部はある程度保たれているのかと。コントラスが強いとまでは言えないですが、色味があり暗部が出てるのでスタンダードな撮り方はしやすいのかと。

ピント面の解像度、絞った際のシャープさ、収差

この項の絞った写真は大体F8.0、ボケ味が強い写真は開放付近で撮影しています。


割と風味がでた遠景かと。もう少しサラッと写るかと思いましたが、ほのかなフィルムっぽさがあるような。


絞るとピント面が少しパキパキした印象でしょうか。
気持ち荒々しい感じもしますが、うるさいとは感じない絞った場合のピント面ではないかと。


画角50mm、最短撮影距離80cmだとこのぐらいのフレームが標準的な撮り方では。
このフレームでこの雰囲気が出れば、ひとまず標準的に使えるレンズとは言えるかと。


ピントはドラム缶の上の木ですが、もう少しシャープに出て欲しい気もします。
多分、レンズ中玉に曇りがあると思うので、それが取れればもう少しシャープに出るかとも。


こちら、もう少し周辺光量落ちが入れば、ピント面の飽和具合と相まってフィルムっぽい雰囲気がでると思うんですが、良くも悪くももうひとつその辺の効果はもうひとつ出ません。


この日はホワイトバランスをすっと「晴れ」にしていたため、日陰の上記写真は青っぽく写ってしまいましたが、比較的ピント面との相性はいいように思えます。ホワイトバランスでオールドレンズ感を調整する感じはありかもしれません。


ツタをもっとシャープに出して、右下の土鍋と差がつけば、もっと絵に奥行きが出たかと思いますが、さすがにこのレンズでそれは無理かと。


こういった近距離でピント面とボケとの対比があるフレームなら、このレンズはそこに味を乗せてくれるような気がします。
チープさの味に少しキレが入るような感じかと。


格納型の自転車の車庫です。
何だかこのショットが一番このレンズっぽいのかもしれません。

購入経路、リペアや汎用性、購入時の参考

Isco-Göttingen Iscovitar 50mm F2.8

webで見かける情報からするとこのISCOのレンズの名前はその頃、流行っていたレンズの名前をもじっているものが多いようなので、このレンズは見たところ「VIVITAR」というレンズをもじっているのでしょうか。
でもVIVITARを使ったことがないのでそれ以上は何も言えないのですが、、、

最短撮影距離80cm 絞り羽根5枚 フィルター径49mmとこの時代っぽいスペックで、中のレンズ構成が少し気になりますが、シュナイダー系のレンズで、あまり見かけない作りに見えるのでちょっと開けるのに躊躇する感じです。

購入に際して

購入はsienkiewicz.optikkaという、2,102件の取引件数で100% Positive feedbackを優秀な評価のセラーから。

商品説明は、中古の品、ガラスは非常に素晴らしい、いくつかの表面コーティングのクリーニングマーク(写真で上に見えるのは空の反射です)があります。
金属製のマウントは見たところ再塗装されているようですが見た目はいい感じです。 絞りはまあまあきれいでよく動きます。 ピントリングはすごく簡単に動き。これはシリーズの特徴と思われます。

サラリとしてますが一応一通り書いてあり、写真はアップ目で12枚、絞りも見やすく撮れた写真があり、状態がよくわかる写真郡かと。


届いたものは全くその通りで、ピントは本当にすごく軽くスイスイ動きます。ちゃちいとも言えそうなギリギリのあたりではありますが。

ただ撮影時に少し感じましたが、多分レンズは分解して清掃すればもう少しシャープに写るかと思います。
SONY α7だとデジタルズームでピント面のアップができるので、それで見ると薄っすらソフトフォーカス気味なのです。

Isco-Gottingenの一覧を見ると金属系の筐体が多く、webの評判も金属系の中望遠がいいように思えます。

マウントについて

5Dで撮ってもよかったんですが、昼間、バーベキューで赤塚公園に行ったので荷物を減らしたくてα7を持っていきました。

 

 


Canon 5DmarkⅢ(Canon EFマウント)、SONY α7(SONY Eマウント、NEXとも言う)では問題なく使えました。


近頃人気のOlympus OM-DやPEN、Lumix系はこの辺かと。

マウントはカメラによって干渉等でうまく使えないこともありますので、ご自身のカメラでの使用の参考としてください。
また初心者向きの内容で、マウントについての記事を書きました。マウントに疑問点がある方はぜひ。

Isco-Göttingen Iscovitarを一言で総括

正直、ちょっと高いかなと。
リペアレンズの販売を始めたので、購入価格は書かないことにしてるのですが、薄い特徴と価格からすると万人には勧められないです。
でも悪いレンズではないです。

歩いた辺り

最初に立てた企画に背いて全然歩みが飛んでしまったのですが、せっかく行った知らない街なので撮っておきたくて、頑なに守るほどの決まりでもないので地図の中に飛び地で入れることにしました。

『赤塚公園 〜 東武練馬』街撮りオススメ度★★☆☆☆=2

都営三田線の高島平駅の近くに赤塚公園というのがあって、そこでバーベキューをしました。
駅から近いので便利な場所です。


っと公園の話題を出しておきながら、皆と別れた後、歩きながらカメラを出したので公園らしい写真はないです。あしからず。


さて、高島平付近から東武練馬まで歩きましたが、なかなか撮りどころは少なかったです。。
綺麗な住宅街ではありましたが、街撮りには向かない辺りかなと。


東武練馬駅に近いてくると雰囲気のある箇所がチラホラと。


駅周辺は、商店街っぽい雰囲気が残っていて少し歩きがいがありますが範囲は狭いです。週末に街撮りとして行くにはオススメしづらいかなと。


とはいえ、下町っぽい賑わいのある東部練馬駅周辺は活気があっていい感じです。
飲みに行くにはいい街かも。

撮影カメラ情報

SONY α7

Raw現像

現像はAdobe BridgeCC2017で、レンズの特性を写真に残したいのでコントラストや彩度等、一切いじらず、ノー調整、ノーフィルターです。
たまに露光量で明るさを揃える程度に留めています。

カメラの設定

絞りは開放F2.8〜F8.0ぐらい、シャッター速度は1/640を基準に絞った時は1/200のぐらい、ISOはその場の雰囲気に応じて飛ばし気味にしたり、暗めにしたり考えながら調整しています。
ホワイトバランスは、最近「晴れ」のままにしてます。日陰は青くなりがちですが、そのほうが現実で見たフレームに近い気がして来ました。

Digital Camera

 


 

 

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