Apr

2016

23

ロシアンホワイトの広角 Mir-1 37mm F2.8 はFlektogonコピーでも使い勝手は別物 M42

DSC03685_160421_Mir37

レンズとメーカー紹介

第二次世界大戦の影響の話によく出てくるロシアによるZeissのコピーレンズ。
歴史的背景はなかなか難しい話ですが、個人的にはどのレンズも個性を持っていてよく写るようなので、安価に試せる今の世代のとしてはありがたいことと捉えています。

Mir-1 ZOMZ 37mm/F2.8 70cm M42 1968年
DSC03929

その話に出てくる今回のレンズ「Mir-1」は「Carl Zeiss Jena Flektogon」のコピーレンズです。ちょうど35mmを何本か試してみたかったので同じ時期に購入してみました。Flektogonは前回レビューを書いています。

DSC03845_160423_Mir37

と言いながらも、
レンズの構成枚数や形などの光学系は前述のFlektogonとそっくりですが、使い勝手が別で、結果的に違う描写になるレンズなのでは思いました。

歩いたあたり

今回は歩き慣れた代々木公園の西口付近、富ヶ谷の交差点から井の頭通りを表参道に抜けるあたりをぶらぶらと歩いてみました。

DSC03761_160421_Mir37

表参道の華やかな通りまですぐの場所ですが、のどかな下町っぽい雰囲気でありながらオシャレなカフェも豊富にある、ゆったりとしたデートにも良さそうなエリアです。

DSC03779_160421_Mir37

そしてさらに別日、もう少し天気のいい日での写真も記事に入れたかったので、初台にできた新しいオシャレスタバに向かいながら付近も歩いてみました。

DSC03883_160423_Mir37

Inspired by STARBUCKS 初台
DSC03926

色味、ハレーション

確かに一部、条件が合う場合はFlektogonに近い描写になる気もするんですが、何よりMir-1のほうはぜんぜん寄れないので実質同じ撮り方はあまりしないことになって、当然写る絵も変わるのではないかと。

DSC03808_160423_Mir37

最短撮影距離が、Mir-1は70cm、Flektogonは30cmですが体感10cmぐらいです。
そうなるともう全然作る絵が変わります。

DSC03683_160421_Mir37

順当にいくと、上下二枚のようにメインになるものはそれほど大きくとらず、他の要素をいくつか並べる構図になっていくのではと思います。

DSC03815_160423_Mir37

また、白の飽和具合もなんともロシアンオールドレンズっぽい。ちなみにこれをロシアンホワイトと勝手に呼んでます。自作の造語です笑。

そのロシアンホワイト、同じコピーレンズのHelios44Jupiter-9あたりと同じニュアンスではと。

DSC03685_160421_Mir37

そうなると、少し引き目で、光を多めに入れて、ふわっとした淡いイメージで、オールドっぽさを生かす方向になっていくんではないかと思います。

Flektogonでも近いことはできるかと思いますが、

こちらFlektogonで撮った引き目明るめな感じ
D4591DA0-80CE-4B57-829F-CBC84F3C9C0D

それぞれレンズの特性を生かした撮り方にこだわれるのがオールドレンズの良さでもあると思うので、話を戻して、Mir-1とFlektognは中は一緒でも、使い勝手が違うということになるではと。

線の太さ、シャープ

とはいえ、似ている部分も確かに感じます。
ピント面の線のシャープな感じはFlektogonに似ている気もします。

DSC03682_160421_Mir37

構図に左右されますが、線が細かくFlektogonよりさらに繊細、悪く言えば弱々しい気もしますが、ハレーション気味になってくると相まって淡いオールド感にもなるのでは。

DSC03725_160421_Mir37

ボケ味

ここまで最短撮影距離が、違う違うと連呼してきましたが、実は世の中便利なものでそれを縮める「ヘリコイド付きマウントアダプタ」なるものがあります。
要するにもっと寄れるようになります。

M42からSONY Eマウントだとこの辺です。
(自分の買った商品は入荷見通しなしになってたので別の品ですが同じ価格帯です)

DSC03874_160423_Mir37

これがあればガッチリ寄れます。まるでFlektogonのような発色。
若干グルグルボケの感じも似てます。

DSC03780_160421_Mir37

ボケの溶け方も似てるんではないかと。

DSC03738_160421_Mir37

でも少し2線ボケ傾向があるかな?

DSC03805_160423_Mir37

あまり2線ボケは好きじゃないんですが、この感じならいいかなと思います。

購入経路、リペアや汎用性、購入時の参考

購入は、ebayでussr_lens2015という100% Positive feedbackの業者から送料込み 6,615円で。
状態は、「前面のレンズはかなりいい。バックのレンズは少し消耗の箇所がある。絞りはドライでよく動く。フォーカスもスムーズ。」で表記通りかと思います。ロシア系のレンズはピントを動かすヘリコイドが硬くなっていたりの問題が多いみたいですが、本品は問題ないです。
→ eBayアメリカのMir-1市場

DSC03929

現在30本ぐらいオールドレンズを購入しましたが、100% Positive feedbackの業者はいいことも悪いことも表記そのままだなっとの印象です。

またMir-1のマウントは少しややこしくM39のスクリュータイプです。なので使うためには、「M39 → M42ステップアップリング」が必要です。

DSC03932

こちらはこの辺です。

上手く撮れた写真の振り返り、分析

この辺のロシアンっぽい白はいいんじゃないかと思いますがどうでしょう。

DSC03685_160421_Mir37

いい意味できちんと写りすぎない感じが好きです。

DSC03815_160423_Mir37

同じ描写をLeicaだとスッキリと、白ももっとソフトになると思うんです。
レンズの値段は全く違えど、用途や望む描写に合わせることが大事かなと思うので、この辺の特性をよく覚えておきたいと思ってます。

少し足りない写真の反省、分析

DSC03771_160421_Mir37

反面こういった、もっとコントラスト、もっとシャープが欲しい感じの絵は、別のレンズがいいかと思います。

DSC03682_160421_Mir37

今回何度も話に出ているFlektogonや、Schenaider Curtagonで撮ってみたくなる絵です。

向いているレンズの方向性

Helios44 58mm、Jupiter-9 85mmと合わせて持ち歩けば、ロシアンホワイトの近い描写で、それぞれの画角で取り回しが効きやすいのではと思います。

Helios44

Helios_20160114_DSC00031

Jupiter-9

Jupitar_20160128_DSC00003

自分はα7Ⅱで撮ってますが、他の機種でもM42は扱いやすいんじゃないかと思うので、オススメできるレンズ群ではないかと。

撮影情報

カメラはSONY α7Ⅱ、画質はraw非圧縮、現像ソフトはPhotoshopCS6で写真によっては多少「露光量」「白レベル」を調整してますが、そのままの撮って出しも多いです。

BL6A1471
絞りは開放から2、3段上のF2.0〜F6、シャッター速度は手ぶれを考慮して1/100を軸に、明るすぎる時は1/400ぐらい、風に揺れる花など動きの速いものは1/800ぐらいで明るさはISOで補充、ISOは基本50にしておき適宜シャッター速度と絞りで明るさ調整してます。
ホワイトバランスは外の場合大体オートです。特に雲がまばらで日が出たり入ったりの時は撮るたびに調整してると大変な手間なのでオートで標準です。また仕事等で室内スタジオの時は、きっちり数値で合わせます。


 

コメントをどうぞ