2016 / 05 / 01
重厚な色味と軽やかなキレ Curtagon 35mm F2.8 Zebra M42 / Schneider Kreuznach
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レンズとメーカー紹介
Schneider KreuznachはXeno〜シリーズに代表されるレンズが有名な老舗の一流メーカーで、もともと大判レンズやシネマ用レンズなど産業用のレンズが中心であったようです。
Schneider Kreuznach, Curtagon 35mm/F2.8 35cm M42 1960年
とはいえSchneider Kreuznachのレンズは、もうひとつオールドレンズ市場では人気がないような気がします。
webを見渡してもいい感想を書いている人はあまり多くない気が。
というより評価が分かれている感じでしょうか。
私はけっこう好きなメーカーなんですが。。
本日のアジェンダ
・歩いたあたり
・線の太さ、シャープ
・色味、ハレーション
・ボケ味
・購入時の参考
・写真の分析
歩いたあたり
今回も、ゆっくりした街並みの代々木公園駅付近から公園に入り、公園の南口の花畑で折り返し運動公園のほうへ抜けて行きました。
適度な高さに適度な量の雲がある写真日和でした。
線の太さ、シャープ
ベタっとして色を塗り重ねた油絵みたいです。
線が太く感じるというか荒い感じもしなくはないですが、シャープさはあり、ちょっと変わった個性のある描写かと。
日陰だと急に弱々しくなる線な気も。
こちらも日陰ですが、やはり弱いというか優しい線の表現に思えます。
色味、ハレーション
濃い色味!好みが分かれるのも分かれる気がします。
日向ほど色のりが上がってくるのでしょうか。
ロシアのレンズでは絶対でない雰囲気かと。
こちらはハイキーで逆光なのに残る色味がすごい。フラッシュを焚いて撮ったみたいにも見えます。
ちょっと透明感があるようにも見えるかも。
このCurutagonと強い光は、もっとバリエーションをつけて面白く撮れそうな気もしてきました。
ボケ味
かなりの溶け具合の豪快なボケです。
ボケの感じはFlektogonなどのCarl Zeiss jenaレンズに似た感じもします。同じドイツレンズですし。
ただFlektogonほどは歪みが出ていない気がしますので、描写の雰囲気は違う気もします。
こちらで見るとやはり歪みは出ている気がしますが、そんなにでもないかと。
いわゆるざわついたボケな気もしますが、これはこれで特徴があって面白いのではないかと思うほうです。
最短撮影距離35cmなので寄れる方のレンズですが、もう少し寄ってみたくマクロマウントを使ってみました。
日暮れの弱い光をISO上げ目で撮ったのもあってか、ちょっと不思議な感じです。
購入時の参考
eBayでの価格帯は2〜4万円ぐらいでしょうか。
Schneider Kreuznach Curtagon 35mm F2.8 最短撮影距離35cm M42 1960年製 5群6枚 フィルター径49mm
業者の説明は、
「slightly dust inside the lens, the focus moves stiff, slight sings of haze. 」
「わずかな埃がレンズの中に、ピントは固く動く、わずかな曇りの跡(signsの間違いかと)」と、商品写真が5、6枚。
まあレンズは大丈夫そうで、ピントは硬くても動くならいいかなと購入。
が!
届いたのは初の問題あり!?
eBayでの購入の初の問題ありです。
なんと絞りが全く動きません。
オークションの難しさを知りました。
もともと商品説明は簡素だし、絞りについては何も書いてない。しかも絞りを絞った商品写真もなかった。。
とはいえこの状況なら返品できるんじゃないかと思いながらも、試しに数枚撮影。
試し撮り写真
「あっコレ!なんか今までのレンズと違って面白い!」
と思ってしまいました。
実際これまでのHelios、Jupiter9や、PENTACON、Takumarなどはソフトな描写で、どちらかと一般的なレンズばかりだったので、このCurtagonの荒々しいような濃い描写に惚れてしまいました。
惚れてしまっては仕方なく、初の業者メンテへ。
約14,000円也。
Leicaを除くオールドレンズとしては一番高額なレンズになってしまいました。
まあこれも勉強ということで。
むしろ面白いレンズに出会えてよかったと前向きにいくことに。
上手く撮れた写真の振り返り、分析
花にばかりピントを合わせることが多いので、たまには遠い方にピントを合わせてみようと思い雲を軸にしてみました。
案外シャープに出た雲と花のボケが、綺麗な対比になったのではと。
こちらは逆バージョン。
これはこれで十分Curtagonの良さは感じれるかと。
少し足りない写真の反省、分析
まず赤いラインがきっちり真ん中にないといけなかったのではと。
また車が少ない時を狙ったんですが、逆に多い方が良かったのかもしれません。
それと左のバスとトラックの存在感が大きすぎるんでしょうか。
撮影情報
カメラはSONY α7R、画質はraw非圧縮、現像ソフトはPhotoshopCS6で写真によっては多少「露光量」「白レベル」を調整してますが、そのままの撮って出しも多いです。
絞りは開放から3、4段上のF2.8〜F8、シャッター速度は手ぶれを考慮して1/100を軸に、明るすぎる時は1/400ぐらい、動きの速い風になびく花などは1/800ぐらい。
明るさはISOで補充で基本50にしておき適宜シャッター速度と絞りで明るさを調整しました。
“重厚な色味と軽やかなキレ Curtagon 35mm F2.8 Zebra M42 / Schneider Kreuznach” のコメント
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デッケルマウントのクルタゴンもあるかと思います。デッケルマウントだとFマウントに補正レンズ無しのマウントアダプターが使えますが一部のレンズはミラー干渉したり、無限遠も出ないデッケルマウントレンズもあると聞きます。このクルタゴン。そしてレチナクセノン50mmでも使えるマウントアダプターありましたらお教え下さい。
こんにちは。
デッケルマウントのレンズは試したことがないので予想にはなってしまいますが、
私がメインで扱っているM42マウントだと、NIKON Fマウントで近撮影から無限遠までピントが合うマウントはありません。
Fマウントはオールドレンズには不向きな作りですので、おそらくデッケルマウントも一緒なのではと思います。