2016 / 08 / 12
ふわふわの線。万全じゃないレンズ状態だけど味が見えてきた!Konishiroku Hexar 50mm F3.5 1953年
レンズとメーカー紹介
このブログで、レンズレビュー記事をきちんと書き始める前に試した程度だったKonishiroku Hexar。
Konishiroku Hexar 50mm/F3.5 Leica L 1953年
何度かレンズを清掃して、多少は曇りが改善されましたがもう限界かなと最後の記念ぐらいのつもりで持ち出した今回の町歩き。
一通り撮ってやっぱりダメかなと諦めてた帰り道になんとなく試した撮り方で、このレンズの使い所、それどころかオールドレンズの使い方の新境地が見えた気がしますので順を追って書きたいと思います。
本日のアジェンダ
・これでもかと清掃したけど、経年劣化のレンズの曇りと拭き傷でソフトフォーカス気味のKonishiroku Hexar。最後の記念ぐらいのつもりでチョイス。
線の描写、色味
F8ぐらいに絞ってもこの線。
ふわふわした感じです。
絞りを開くと完全にソフトフォーカスのフィルター状態。
うーん。正直厳しい。
これではiPhoneより使い勝手が悪いかと。
これを狙いとしてるならいいとは思いますが、どうもソフトフォーカスは一昔前の流行りの気がして。。。
開放F3.5
とはいえこの水門ぐらいの雰囲気ならレトロな感じもしていいのかなとも。
F8
絞ってればこの距離感と対象物ならありかな?
やはりハレーションがすごいので、どうも使い方が難しいです。
写真内の光源の位置は大事だし、でもそこからすぐハレーションを起こすと、なんというかどれも同じ写真っぽくなってしまうような。
ちょっとレンズから離れた話題へ
ちょっと用があって八丁堀に行ったついでに小西六と街歩きだったんですが、
駅から少し離れて川に近づくとこの辺は川沿いが綺麗にされてて、ちょっとした撮影ポイントでした。
案内板によると、ずっと遊歩道があって人気も少なく写真が撮りやすい感じです。
ドラマとかでありがちな絵の場所も多いような。
ビルと川を遠景にして柵付近をピント面とすると、フレームのバランスがとりやすいです。
ポートレート撮影にも良さそうな感じです。
ボケ味
ボカシとソフトフォーカス、ハレーションが相まって絵が破綻してしまう気が。。
ピント面がもうちょっとシャープならこういう花ももう少しイケるかなと思うんですが、うーんこれではちょっと厳しんではと。
開放F3.5
通常なら開放で奥行きがあるフレームは簡単に成立するんですが、下の写真を比べてもわかるように、手前の主題となる縄はもう少しシャープに出ないと厳しいかなと。
F8
とはいえ絞って後ろとの距離感がなくなってしまうのはちょっと寂しいフレームです。
色味、フレア、ゴースト
これまでの写真でも光源位置のハレーションが強すぎるものも多かったと思いますが、
ゴーストもすぐ出ます。
古いレンズですので仕方ないでしょうが、ソフートフォーカス気味なのと合わさると全部ふわふわの写真になって面白くないかなと。
マップカメラで試した同じKonishiroku Hexarはかなりシャープだったんですけどねぇ。。。
購入経路、リペアや汎用性、購入時の参考
Konishiroku Hexar 50mm/F3.5 Leica Lマウント 最短撮影距離100cm 1953年ぐらい製造で、63歳。
ヤフオクで約20,000円のお買い物。
外観は年代の割に綺麗で、強い光だと薄曇りがあるとの表記で確かにその通りでしたが、他のオールドレンズに比べ強い光の曇りが写りに影響にする気がしました。
とはいえ沈胴式の日本の古いレンズ。
見てるだけでちょっと嬉しくなる感じの味があります。
eBayで見るとなんかすごい高い。
現時点だと30,000円ぐらいからで170,000円とかありますね。びっくり。そういえばこのHexarを買った頃はまだeBayを使ってなかったかも。
数は少ないですが、ヤフオクだと30,000〜70,000円ぐらい。
相場よりだいぶ安かったんですね。レンズの曇りぐらいの症状は当然だったのかも。
そして気がついた!このレンズだけの味!
そして八丁堀からの帰り道。
京橋のスタバでひと仕事していたら世も更けて参りました。
先月企画した「東京地下都市」の下見も兼ねて銀座の地下を歩いてみようかと、カメラのクリエイティブスタイルを白黒にしながらなんとなく街を撮影。
おや?
なんだこの古めかしくノスタルジーな味と香りは!?
簡単な絵でも味が出て成立する!
そうなんと劣化したこのレンズ、夜の撮影だと高くなったISOのノイズとソフトフォーカスと混ざると、一昔前のフィルムカメラのみたいになることが判明!
思い返せば昼間撮ったこちらの水門もフィルムカメラっぽくもあります。
気づいたのです、今っぽく撮ろうとするより、シャッター速度等をあげてノイズを乗せ更に荒くすれば「天然フィルムカメラ風デジタルミラーレスカメラ」の出来上がり!!
なので上の写真とか、遠くにいる人がわからなくて失敗とか思ってましたが、撮り方をもう少し改良すればきっと昼間でも銀座の夜みたいな味が出せるのではと。
向いている撮影の方向性、ポートレートレンズとして
と言う訳で、上記の「天然フィルムカメラ風デジタルミラーレスカメラ写真」でポートレートやってみたいです。
Instagramのフィルターをかけずに、大きい解像度のままで最初からフィルターの味が出るのではと。
歩いた辺り
上のほうにも少し書きましたが、八丁堀あたりの川に近い付近を歩きました。
どことなく築地の裏通りのような雰囲気がありつつも、もっとゆったりしてる感じでもあります。
特に何がある訳でもないですが、昔からの建立物とかもちょこちょこある感じですので流行りのポケモンGOをやりながら歩いても楽しめる街並かと思います。
ほんの少しですがBarみたいな店もありました。
撮影情報
カメラはSONY α7Ⅱで、画質はraw非圧縮。
現像ソフトはPhotoshopCS6 rawで、写真によっては多少「露光量」を調整することもありますが、そのまま撮って出しが多いです。
絞りは開放F8〜F11ぐらいがベストかと。
シャッター速度は、上記の「天然フィルムカメラ風デジタルミラーレスカメラ写真」を踏まえてISOを2000ぐらいの固定にして、かなり早めに設定すると面白いかなと思ってます。
ぜひ試したいです。
ホワイトバランスは、ほぼ晴天のままでした。
“ふわふわの線。万全じゃないレンズ状態だけど味が見えてきた!Konishiroku Hexar 50mm F3.5 1953年” のコメント
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私もこのレンズを購入しました。同じように前玉拭き傷でソフトフォーカスに。なるほど、白黒、I SO感度上げるでありますか。α7Ⅲでやってみます。ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
この時代のレンズの前玉拭き傷は厄介ですよね。
販売サイトでは細かいところまではわからないのも如何ともし難いです。
このレンズは手放してしまったのですが、投稿を見直すと、自分で言うのも何ですがISO感度上げの白黒の味面白いですね。
今同じようなレンズ状態で棚に置いたままになってしまっているJupiter-3を試してみたくなりました^^