2018 / 09 / 29

Film Camera

年代物のオールドレンズはフィルムカメラとどんな相性でしょう?Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5

フィルムの味は古いレンズほどあるような気がして、おそらくウチで一番古いM42のレンズを試してみました。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
最短撮影距離110cm、10枚羽、3群3枚レンズ構成のトリプレット型。

1930年代〜1950年代ぐらいのCarl Zeiss Ikon製スプリングカメラ、NETTARと言う比較的手頃な普及版のカメラのレンズだったようです。
そのレンズに3Dプリンタで出力した特性M42ヘリコイドをつけてしまった方がいて市場に少し出回ってます。

レンズの詳細については以前デジタルカメラで撮った投稿がありますのでこちらをご参考にどうぞ。
-> 変わり種を発見!Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm 3Dプリンタ出力M42マウント仕様と宮の坂と下高井戸を歩く

レンズが小さいので、今回はしばらく色々なところに持ち歩いて気になったフレームを撮ってみることにしました。

本日のアジェンダ

・Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mmを持ち歩いて古いレンズとフィルムカメラの相性を探る
今回は軽めの記事です

ぶら街歩き

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
予想が合っていたような気が!
なんとなくですが、古くてまだ描写性能が低いレンズのほうがフィルムで味を生み出す気がします。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
ピントが恐ろしく合わせづらかったですが水の動きの撮影に成功。
天気のいい日の屋外で、水の動きも撮れる1/1000のシャッター速度で撮ろうとすると、絞りF4.0ぐらいにしないと露出が合わないのでファインダーだとかなりピント面が見づらいのです。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
なんともノスタルジックな色味に。
普通の青空だったと思うのでなんでこんなに色が転んでしまうのでしょう?
もっと絞ってれば色が出たんでしょうか。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
この距離感でいい前後感と画角。ポートレートもいけそうです。
って、よく見ると実画角の75mmで撮れているような気が。

デジカメa7に付けると換算でほぼ50mmになっていましたが、フィルムカメラにつけると実画角の75mmになったようです。理由はわかりませんが。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
古いレンズらしい解像度と、フィルムのアナログな質感が花によく合う気が。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
ハレーションに気をつければ十分コントラストがつくレンズなので、表現の幅が広い感じです。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
ちょっとジーンとくる貼り紙。
フィルムの質感がまた合います。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
上原駅にしばらく住んでいたツバメ。
通るたびになんともほっこりしました。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
夜の駐車場モニター。
こうなると味はあまり出ないみたいです。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
以前、夜景をシャッター速度1/2で撮って問題がなかったように思いましたが、今回はえらくブレてます。
しっかり構えたつもりでしたが。。。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
カフェの電球照明。
これでも若干ブレてますね。
夜のフィムカメラ撮影いい味が出ることが多いのでもう少し修行したいもんです。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
光量が多い時に色転びしやすいんでしょうか。
でもこの味はとてもフィルムらしくて好みで、技としてきちんと把握したい気がします

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
別日の写真に壮大なシャッター幕ズレが。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
これはどういう状況なんでしょう?シャッター幕が完全にかぶったなら何も見えなくなりそうです。
とても味はありますが、勝負時にこれで写られたらたまらんです。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
どのフィルムカメラも思いますが、1/500以下のシャッター速度ならズレは起きない気がします。
まあ普通に考えても1000分の1秒のタイミングを合わせるのは大変そうなのでガタがきやすいんでしょうか。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
以前の記事にも何度か書いた気がしますが、白に色味が入るのがフィルムの良さかと。
紙の印刷で、紙の色味が混じるのと同じ感覚です。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
飛び立つ鳩。
こちらはシャッター速度1/250、絞りF8.0ぐらいだったと思います。

上の方の丸井ビルの写真と比べると撮影設定は違いますが色味は似た感じです。
ですので絞り値での描写の違いではないようです。

Carl Zeiss Ikon Novar-Anastigmat 75mm F4.5
最後はお気に入りの、外に面したスーパーのフルーツ棚。
昼でも夜でもいい味の場所です。

今回思ったこと

古いレンズとフィルムカメラの相性を探るのは面白そうなので、ウチにあるシルバーの外観のレンズを優先的にフィルムで試してみたいと思いました。

カメラ

フィルムカメラ PRAKTICA MTL5

カメラはセットで大人買いした新しいオールドカメラ、Pentacon製のPraktikc MTL5。1983年製ぐらいの第四世代のようです。
程度もいい感じでしばらくのメインカメラの予定です。
フィルムはフジフイルムのスタンダードISO100 36枚撮りです。

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