Mar

2017

27

ひときわ目を惹く大きなレンズのFlektogonの20mm 超広角レンズはどのくらいの安定度?Carl zeiss jena

オールド単焦点レンズの広角として不動の地位にいるFlektogon。35mmの準広角が手頃で知名度もあってよく写るので、もう一歩踏み込んでみたくなり、オールドレンズとしては少々高価ですが20mmのFlektogonのwide angleに挑戦してみました。

レンズとメーカー紹介

Carl Zeiss Jena Flektogon 20mm/F4.0

世界対戦で東西に分かれてしまったCarl Zeissの、東のCarl Zeiss Jenaの有名な広角のFlektogon。
後に東西が統合されて広角レンズは西側のDistagonのみになってしまったようですが、Flektogonも十分よく写りますし、オールドの風合いもありつつきちんと写る広角としてとても貴重なレンズなのではと思います。

本日の格致日新

・Flektogonの20mmはどのくらい安定した広角を見せてくれるか。いい値段したので良く撮れて欲しい(切実)
・工事中だらけの渋谷駅を記録に残す

ボケ味、フレーム周辺の描写、線の描写、色味

ボケ味を楽しむレンズではないと思いますので、今回はいつもと少し話しの流れを変えて時系列の話の中に、ボケやシャープさ、レンズの特性について書いていきたいと思います。


パースがとても綺麗な印象。
広角で問題になる歪みがいい辺りに抑えられているということかと思います。


しかしなんでしょうコレ、このレンズ、開放でのピント合わせが難しい!
自転車のカゴにピンを合わせたつもりでしたが、全然合ってません。

まあ広く遠く写るのが広角なので、離れたものにピンを合わせるのはそりゃ大変でしょうが、ここまでとは。


こういった絵ならピント位置がアバウトでも問題ないですが、小さめで距離のあるものを解放で撮るのはちょっと無謀かもしれません。


子供たちが空と地面の境で遊んでるイメージでしたが、遠い!
人が小さく見えない!
正直ちょっと20mmの描写に戸惑ってます。


広角を制する者、カメラを制す
みたいなのを聞いたことがありますが、20mmの街撮り確かに難しいです。


迷い抱えながら目に入った梅で接写をやってみました。
最短撮影距離がかなり近いので、寄りで梅を。

、、、なんのためのFlektogon20mmと感じます。
とはいえボケ味の参考にはいいショットで若干2線ボケかと思いますが、うるさくは感じず柔らかい感じでいいじゃないでしょうか。


逆光に向けてみましたが、
35mmのフレクタゴンほどは強くない感じでしょうか。若干玉ボケでてますね


おおーこれぐらい撮れれば、広角の意味がある感じではと。
ちょっと満足です。
色々要素を入れ込みつつも空のスペース感と、顔を出している木の花がうまくバランスがとれたのでは。


気を良くしてたらまた迷いました。
店内のカラフルなドレスを主題にしたかったんですが、思いっきり写り込んでこの構図を諦め。
でも、PC現像を見たらその写り込みがいい感じではと。。。
その場で気づいてもっとブラッシュできなきゃ写真家としてダメやん。。。


軽めの近距離を開放で。
構図や質感は悪くない気も。


露出オーバーでしたが、足元の雰囲気と階段で成立していい感じではと。
この辺から少しFlektogon20mmと仲良くなれた気がしてきました。


ちょっと遠いかもしれないですが、絞って周辺光量落ちではない、均一さの中の赤でなんとか成立しているのではと。


おー!色出ますね。
色味と白飛びの仕方がFlektogon35mmっぽい。いい感じ。

「あーなるほど、今日は日差しが強いんだな」と、この辺で気がつきました。
ビルの反射でディフューズがかかった路肩の光と、軽めに陽が当たった花で、このレンズの特性がよくわかった気がします。


オールドのフィルムっぽい質感、現代レンズのように日差しに強くない、その二つに相待ったFlektogonの強めの色味とコントラストが美しく混じります。
その辺を踏まえて撮るべきレンズと思いました。


とはいえそれは、どのオールドレンズにも言えることのような気がしますが、このFlektogonはハマった時の、普通の時の差が激しく、いい絵が撮れた時の喜びがひとしおです。


広角でこの安定感が撮られれば業務使用にも耐えれるかもです。
室内も試して、フレーム周辺の破綻が目立たなければ、軽く店内も撮るかも的な案件で活躍してくれそうです。

現在は室内撮りだと、Canon EF16mm-35mmをレンタルしてるもので。
ズームが効く取り回しのしやすさは仕事に最適ですし。
そりゃ所有してるに越したことはないですが、オールドレンズに比べたら鬼高だし、たまにある仕事でしか使わないと管理も手間ですし。


実は本日、ここをひとつの目標に歩いて来ました。
広角で街を撮るならここしかないだろうと。

週末のほうがもっと人がいっぱいで、もっとカオス感が撮れたかもしれないんですが、逆にカオスに揉まれて撮るのも嫌だなあと思ってしまったので、平日の平和な感じを掲載です。
TSUTAYAビルの映像もタイミングいい感じで悪くないんではと。


少し話題になったマリカーの一団が通ったのですが、この広角でこの距離は無理ですね。
辛うじて右のバスの前のマリオとピーチ姫はわかってもらえるかと。


広角ならではの絵かと。
右上の看板の文字がここまで読めれば十分な描写力と言っていいのではと。
ホワイトバランスがオートだったので青側に偏ってしまいましたが、雰囲気に合ってるのでこのままで載せました。


工事中だらけの渋谷駅を残してみたかったので、こちら。
新旧と製作中が混じったいいショットになったかと。


その他の場所の建築物はもうひとつ上手く撮れず、人を混ぜて街のスピード的なものを解放で撮ったものは雰囲気が出たかと。


少しハレ気味ながら、平日15時ぐらいの渋谷の憂鬱感と言ったイメージ。


完全に開発途上の街になってしまってる渋谷のバスターミナル。

バスに乗り六本木ヒルズへ移動しました


色出ますね〜
Raw撮影でカメラのピクチャースタイル等の影響はないですので、撮影そのままの色です。
当然、彩度やコントラスト等の調整もしていないのでホント生Rawです。


こちらは、雄しべを収めようとかなり寄りました。撮影最短距離10cmですので、これでもかと寄れますので、この辺までくればボケもいい感じに出てます。

購入経路、リペアや汎用性、購入時の参考

状態に伴って30,000円〜50,000円でしょうか、Flektogon 35mmに比べて数は少ないとはいえ、それなりに市場に出回っているようです。

Carl Zeiss Jena Flektogon 20mm F4.0 最短撮影距離10cm 約1973年製

なので今回は、商品写真の数、商品説明の細かさ、安心感と手軽さも伴って久々のヤフオク購入です。

発送先はドイツでしたが日本人の説明・対応で全く問題ないなかったです。
Leicaを除くオールドレンズの購入でトップクラスの購入費になりましたが、かなりいい状態の筐体が手に入りました。


純正前後キャップ、純正元箱付き。
こうなると箱はいらなくても捨てられないです。

購入に際して

それにしても、50mm F4.0というのもあるんですね。
eBayのFlektogon一覧
25mmも興味あるし、コピーレンズのMirの20mmも試してみたいですが、M42マウントだとどれも手軽な値段ではないですね〜

Flektogonの知名度は高いと思うんですが、アマゾンでは取り扱いはないみたいですね。

マウントについて


Canon 5DmarkⅢ(Canon EFマウント)、SONY α7(SONY Eマウント、NEXとも言う)では問題なく使えました。
Canonは35mmのFlektogonだとミラー干渉しますが、この20mmは大丈夫なようです。


近頃人気のOlympus OM-DやPEN、Lumix系はこの辺かと。
また、このOlympus OM-DやPEN、Lumix系の規格は20mmの広角オールドレンズは約40mmぐらいの標準画角になりますのでご注意を。

マウントはカメラによって干渉等でうまく使えないこともありますので、ご自身のカメラでの使用の参考としてください。
また初心者向きの内容で、マウントについての記事を書きました。マウントに疑問点がある方はぜひ。

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上手く撮れたと思う写真の振り返り、分析


明部はぶっ飛んでしまっていますが、これでいいんじゃないかと思いました。
雰囲気もみて取れるし主題となる靴のところは明るめのオールド感が出てますし。成立しているのではと。

ISOが全く合ってないままの撮り損じだったんですが、捨てずにこれでいいんじゃないかと思いとどまれた少し記念の一枚です。

絞りとシャッター速度の比較

絞りF2.0、シャッター速度1/1000

広角らしい絵ではと。
コントラストの出方は、周辺光量落ちのある開放がいい感じの気もしますが、絞ったほうをPhotoshop等でいじってもいいのかもしれません。
右上あたりの飛び出た枝は絞ったほうがいい感じかなとも。

絞りF8.0、シャッター速度1/400

向いている撮影の方向性、ポートレートレンズとして

街撮りでも十分生かせそうですが、この歪曲ならポートレートもいけるかもしれません。
案外面白い効果が出せるかも。
近々人を撮る機会があるのでちょっと試してみたいです。

歩いた辺り


代々木公園からNHK前を通り、


神南のあたりを抜けながら、


迷路のような渋谷駅西口、南口付近をふらふらしました。
大きなターミナル駅付近の街の様子が変わっていく様を撮っていくのも面白いかなと考えてます。

撮影情報

カメラ

カメラは5DmarkⅢ、画質はraw非圧縮撮影、撮影時のピクチャースタイルはスタンダードで5Dのモニター確認用としてのみの使用です。
PCに取り込んだ時にjpgは捨ててしまいます。

BL6A1471

現像は現在PhotoshopCC2017で、レンズの特性を写真に残したいので、露光量で明るさを揃える程度の調整のみに留めています。
比較写真などでは、ホワイトバランスを揃えることもあります。

絞り

今回は開放F4.0で撮ったことも多かったですが、相変わらずF8.0と比べながら撮ってます。

シャッター速度

天気が良かったのもあり結構上げ目でした。
1/1000〜1/2000ぐらいがメインだったかと・

ISO

今回のレンズもやはりオールドレンズのため、カメラの露出測定はレンズや絞りに応じてかなりブレがあってざっくりとしか合わないので、撮りながら合わせる感じでした。
絞った時と開放の露出計の±0がほんとまったくあてにならないです。

ホワイトバランス

ほぼずっとオートでした。
寄りの写真にくらべ広角はそんなホワイトバランスが気にならない気もします。

補足

Flektogon 20mmとフィルムカメラでの記事も追加しました

→ 「
ひときわ目を惹く大きなレンズの超広角は…

少しポートレートを撮ったこともあります

→ 「
オールドレンズでポートレート撮影…