2017 / 04 / 29

Digital Camera

安価でよく写るレンズに加えてOK!名門Meyer-optikの栄枯盛衰を感じるOreston 50mmと三軒茶屋を街歩き

戦争の影響を受け、最初の製造会社「Meyer-Optik Görlitz」は吸収され、レンズ名を「Pentacon」に変えつつもレンズのDNAは残っていったという、物に感じる悲哀がある今回のレンズ。そんな少し悲しげな背景を物ともせずよく写ります。そして安い!

レンズとメーカー紹介

Meyer-Optik Görlitz Oreston 50mm F1.8

いろんなメーカーのオールドレンズを試すにつれ、Meyer-Optik Görlitzが持つレンズの立ち位置はなんだか面白く感じます。
なんというか、ビジネスとして時代に翻弄された部分と拘りを持ち続けた描写といった感じでしょうか。

バブルボケのTrioplanだけ異常に有名なMeyer-Optik Görlitzですが、いくつか試した他のレンズも悪くないので今後も試していきたいと物色中です。
レンズの購入詳細などは後半に記載しています。

本日のアジェンダ

・チープなイメージながら写りの評判はいいOrestonの実力を探る。
・隠れ家的なお店が多そうなイメージだけど、あまり行ったことのない三軒茶屋を歩き回る

ボケ味、フレーム周辺の描写


お!
安定している描写。


ここのところクセが強いレンズが多かったので、前回のZeiss Pacolar 50mmに続き撮りやすいです。
最近その辺はすぐわかるようになった気が。


ピントの山が掴みやすく、使いやすいボケでフレームを作りやすい。
現代レンズなら当たり前のことかもしれないですが、オールドだとそこにレンズそれぞれの風合いがのるのではと。
とはいえ、ピント面やボケにクセがあるレンズも十分面白いと思いますが。



標準画角50mmのオールドとしてはかなり珍しい撮影最短距離33cmなので、結構寄れます。
心なしかボケがブレているような感じを受けなくもないですが、風に揺れているようにも見え、ざわつくと言えないかと思えますのでいいんじゃないでしょうか。


日陰ですが色もいい感じに出ています。raw調整はしていません。
開放でボケたっぷり出た花が撮りやすいレンズは比較的誰にでもススメやすいかと。しかもHelios並みに安いですので。


四隅も比較的安定しているかと思いますが、左うしろの赤い旗の文字は少し二線ボケが。
この構図だと、旗の赤が目立ちますのでちょっと気になるような、レンズ沼の住人しか気にならないかもですが。。


前ボケとてもいいんじゃないでしょうか。
ただ絞り開放ではなく、F4ぐらいに絞りを閉じていたかもしれません。
オールドレンズだと写真に記録が残らないもんで曖昧ですいません。


レンズのコーティング具合がとても野外向きなんでしょうか、すごくバランス良く収まる色のりかと。
当然ながらraw現像で露出以外は調整していないのでレンズの実力と考えていいと思います。

線の描写、色味


いやいやこれは絞ってもいいじゃないですか。


一見iPhoneでも撮れそうですが、iPhoneは素晴らしすぎる調整がかかってしまうので、逆にこういったシンプルな風合いは無理かと。


絞りはF8.0です。なんとも素直に写ります。
ピント面がカリカリになることもなく、ぼかした写真にも出ていた風合いが残っているように思えます。


「な」のはみ出し具合が絶妙でそちらに目線を持って行かれますが、木の風合いも見ていただけたらと。
画像周辺こそ荒れ気味ですが、中央上あたりとかすごく素敵では。


こちら完全ノー調整です。コントラスト等は当然ながら、露出もいじってません。Raw撮影で唯一機械的な調整はホワイトバランスのオートのみです。
シャッターのあたりの雰囲気を保ちながら、左の螺旋階段の階調が綺麗に出ているのスゴイんじゃないかと思います。
日陰の明暗差が少ない中で、この棲み分けができるレンズはかなり使いやすいんじゃないかと。


一枚上のシャッターの写真でも少し思いましたが、上部のほのかな歪みはわかりますね。
邪魔になることはない気がしますが、ポートレートの機会があったら気をつけたいところです。


多少、日が柔らかくなりかけて来た時間でしたが、まだそれなりに日差しとしては強さがあった中で、この明暗の階調を保つ実力はポートレートに向いているかもです。
コントラストがつきすぎて顔がきつく見えてしまう強い光の表現は試す価値がありそうです。


いやーべた褒めですね。
レンズの購入価格が約6,000円というコスパの評価も入ってしまうのが人情かと思いますが、差し引いてもお釣りがくるいいレンズではないかと思います。

購入経路、リペアや汎用性、購入時の参考

Meyer-Optik Görlitz Oreston 50mm F1.8

最短撮影距離は33cm、1968年ぐらいの製造、6枚羽の絞り、4群6枚レンズ。レンズ構成はガウス型。
235gとゼブラ柄のレンズとして標準ぐらい、ポケットには入らない感じです。

eBayのrubydoo4と言う3,053件の取引実績で100% Positive Feedbackの業者から手頃に購入。
12枚の写真に、中山が大事にする絞った写真もあり、レンズに近い状態の写真がいっぱいあり全く問題なさそう。

が!
久々によくない状態のレンズが届きました。

が!
ここでひとつやらかします。

ここのところ問題ないレンズばかり届いていたので、レンズの状態を確認もせずに、sellarに到着連絡を、
「Thanks alot!」
なんて気軽に入れてしまいました。

そんな訳で思いっきりカビがありましたが、sellarの評価もしてしまったのと、レンズ自体の価格が安いので迷った挙句、久々にがっちり自分で清掃してみることにしました。


その模様はせっかくなので記事にいたしました。
オールドレンズのレンズ清掃と必要な道具紹介。無理のない範囲でオーバーホール・クリーニング
よかったらご覧ください。

購入に際して

5,000〜15,000円ぐらいでしょうか。

結構幅がありますが、検索に「PENTACON AUTO」や「PENTACON electric」と言った銘柄が混じっているせいでもあります。
この話は結構長い話になり、レンズの歴史的な話は既にきちんと書かれている方が多いのでこのブログではあまり書かないことにしていますが、簡単に言うと戦争の影響の吸収合併で、ブランド名は変わりつつもレンズの特性は受け継がれていった感じです。

個人的にはMeyer-Optik Görlitzのブランド感が好きなので、例え中が一緒でも刻印はMeyer-Optik Görlitzのほうが好きなたちです。

また、レンズ清掃の経験から言って、中は比較的簡素な作りなので、多少汚れていても清掃のしやすいレンズだとは思いますが、バルサム切れだけは、ほぼどうにもならないので、Haze(曇り)の表記には気をつけたほうがいいかと。

マウントについて

Canon 5DmarkⅢ(Canon EFマウント)、SONY α7(SONY Eマウント、NEXとも言う)では問題なく使えました。この辺です。

 

 

  
マウントはカメラによって干渉等でうまく使えないこともありますので、ご自身のカメラでの使用の参考としてください。
また初心者向きの内容で、マウントについての記事を書きました。マウントに疑問点がある方はぜひ。

フレア、ゴースト、ハレーション


少しレンズ内に光が回ってハレーション気味に思えますが、残っている暗部があるので全然問題ないかと。


強引に太陽に向けてみました。
ハレーションが当然起きてますが、シャドウ部分が結構残っています。
これだけコントラストを保てれば上出来でしょう。


太陽がある方向の右上の枝に、色収差が出ました。
現代レンズの高価なものでも色収差は結構でますし、ほぼ逆光のこのくらいは当然なのかと。


レンズに光は直接入っていませんでしたが、ハレーションが起こり白んでしまいました。
手でレンズに影を作ってハレーション切りもしたんですが、入り込む光の方向が掴めずそのまま撮ってしまいました。

少し足りない写真の反省、分析


もうひと押しかと。
豚に光をあてるのは街撮りでは現実的ではないかと思うので、どうすればいいでしょう。こういう構図は。
もうちょっとだけ豚の存在感をあげたい感じです。

絞りとシャッター速度の比較

絞りF1.8、シャッター速度1/1000、ISO100

手前の花たちがもう一つ前に出なかったためか、うしろのボケがざわざわと煩いような気も。

すごく勝手な気のせいかもしれませんが黄色ってボケが飽和しやすいでしょうか?Orestonに限らず。
ボケると存在感が増す気がします。この写真だとその影響でうるさく感じるんでしょうか。

絞りF8.0、シャッター速度1/1000、ISO1600

左後ろの電柱が目立ちすぎんるんでしょうか。どうも前後のバランスが悪い気がします。

向いている撮影の方向性、ポートレートレンズとして

ちょっと試してみたいですが、なんだか最近50mmで人物を試してみたいレンズがひしめき合ってしまっているような。
ポートレートの機会を設けていかないといけないかもしれません。

歩いた辺り『三軒茶屋』

街撮りオススメ度★★★☆☆=3


あまり三軒茶屋に縁がないようで、知名度の割にあまり来たことがありません。


隠れ家的なお店がそこかしこにあるイメージでしたが、いっぱいあったのは一角だけだったような、単に見つけられていないだけなような。


どの店もお店の人の顔が見える感じで、近所にあれば馴染みになるまで通ってみたい雰囲気です。
そういった街並みの中に一度は住んでみたい気もしてます。最近けっこう。


二両で走る世田谷線の長閑さいいですよね。
この沿線に住むと、田園都市線、小田急、京王と横に横断していることで、それぞれの文化圏にアクセスできる面白さがありそうです。


世田谷線三軒茶屋駅の奥を歩いていたら、なんだかぐるっと住宅街を回っている地形で何が道を迂回させているんだろうと思ったら、駅そばにお寺がありました。


学院と書いている意味もあってか、お寺というより平屋の施設がいっぱいあるような雰囲気でした。


三軒茶屋は、古い街並みは一角だけでチェーン店多いけっこう多いんでしょうか。
少し歩っただけですが、ギュッと詰まった感じは写真の街歩きにはあんまり向かないかなと思いました。


ちょっと写真を撮り損じてしまったのですが、世田谷線前のそば屋美味しいかったです。有名店みたいなことが書いてありましたが、確かに美味しかったです。
なぜか今川焼きも売っている駅の蕎麦屋で、近くに来た際は寄ってみて損はないかと思います。


そんな訳で移動です。
前回の「松陰神社前」から少し戻る感じになってしまいますが、単にもう一回世田谷線に乗ってみたかったのがだいぶあり、「三軒茶屋駅」から再び世田谷線に乗車。

窓から止まる駅の観光案内をなんとなく見ていたら、この沿線お寺が多いことがわかりました。
どうやら世田谷八幡宮、豪徳寺が歩きやすそうな。


なので今回の終着駅は「山下駅」で乗り換え、小田急線「豪徳寺駅」としました。


駅のシンボルっぽい招き猫。
次回は豪徳寺駅周辺と「豪徳寺」にもいってみます。

撮影カメラ情報

Canon 5D markⅢ

BL6A1471
カメラは5DmarkⅢ、画質はraw非圧縮撮影のみjpgを残すのをやめました。というよりjpgつけないとカメラでの撮影確認できないと思ってました。
また最近とみに思うのですが、カメラの撮影モニタでの確認ってほんとアテにならないかと。
仕方のないことですが、画面が小さい分、写真がギュッとなってしまって、フレーム内の構成物のバランスが全然違って見えます。
撮った写真を見て、構図のバランスが悪く見えて撮り直したものって、後で見ると大概うまく撮れてなくて最初のフレームが一番なことありませんか?結構。
もう露出だけの確認にしようと思ってます。

現像・調整

現像はPhotoshopCC2017で、レンズの特性を写真に残したいので、調整は露光量で明るさを揃える程度に留めています。
それもなるべくやらないようにして、撮影時にそこまで拘るようにしています。

絞り

開放F1.8〜F2.5ぐらいとF8を、撮り比べするような撮り方をしています。

シャッター速度

最近の街撮りは、手ブレを気にしないようほぼ1/1000ぐらいで撮ってます。

ISO

最近、特にISOは細かくいじっています。
raw現像で合わせるのは簡単ですが、そのフレームに最適な露出を以前より深く考えるようになりました。

オールドレンズのため、カメラの露出測定はレンズや絞りに応じてかなりブレがあってざっくりとしか合わないので、撮りながら合わせる感じです。

ホワイトバランス

今回はずっと「オート」です。
屋外はそれが一番いいかと思います。

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