2018 / 04 / 05

Digital Camera

初α7ⅲ!柔らかい春の光にはオールドLeicaが合う Ernst Leitz Wetzlar Elmar 90mm ティンエルマー in 南新宿、初台付近

Leicaの風合いは独特で、Leicaにしかない魅力があります。しかし!Leicaはお高い!20万とかザラ!それでもオールドL39のElmar 90mmクラスは案外手頃で1〜2万で見つかります。

レンズとメーカー紹介


なんとなく見ていたeBayでかなり味のある外観のLeicaを見つけてしまいました。以前持っていたElmar90mmと名前は一緒でも、外観は黒みでとデザインも少し違う雰囲気。
「ティンエルマー」という通称もあるらしいです。


そしてシリアルナンバーから年代を調べると1938年製!
80歳です。
久々に出会いを感じてしました。

本日のアジェンダ

・二本目のElmar 90mmを新入荷のa7iiiで試す!
・歩き残した新宿御苑へ

ボケ味、フレーム周辺の描写、色味


描写が優しく繊細です。ピント面もボケも。
どのレンズでも似たような表現になってしまいますが、特にLeicaは優しいんです。


開放絞りはF4ですが、90mmの画角なら最短撮影距離100mmでも必然的にボケは出やすいです。


スペックや描写の雰囲気としてもロシアンレンズJupiter-9に近いと思うんですが、Elmarのほうが四隅まで安定しているでしょうか。とはいえ自然な飽和感は十分オールドらしく味わい深いように思えます。


逆光で狙ってみましたが、もうひとつ上手くハレーションやゴーストは引っ張り出せませんでした。
とはいえ1938年製でここまで逆光で表現できるのもスゴイ気が。ポートレートに使ってみたいです。


ここで気がついたんですが、四隅がケラれているんじゃないかと。
周辺光量落ちにしては黒さがはっきり出ている気がします。


フワフワです。
ちょっと満開の時期は外してしまいましたが、ひとまず今年も桜は収められて良かったです。


この奥行きの感じは画角90mm付近の中望遠の定番かと。
それでも思ったほど奥はボケていないみたいです。撮ってる時の印象はもう少しボケていたような気もするんですが。


ピント面から四隅のボケまでの段階がものすごく自然なんでしょうか。
Biotarのように急激な変化も面白いですが、真逆とも言えるようなこのゆったりとしたボケ感は青春時代の甘い思い出のようです。

ピント面の解像度、絞った際のシャープさ、収差


トップのイメージ画像の絞った版です。
構図を変えたのもあって少しピント面がうるさい感じかとも。

F4.0

絞りを変えての描写比較です。

F6.3

この被写体だと少し絞った方が落ち着いて見える気がします。ピント面はそれほど違いを感じない気も。
それにしてもF6.3という現代では見かけない絞り目安値がちょっと楽しいです。


ピントの合った距離に花が多かったからか、全体的にシャープ印象があります。
オールドレンズに多い飽和感が少ないからかとも思います。


多分ひょうたんだと思うんですが、質感がとても柔らかいです。
日陰ほどLeicaの表現が際立つような気がします。


対して日向は少し難しいかと。
この辺はやはりレンズのコーティングなんでしょうか。現代レンズでないとピント面の安定は難しい気がします。


同じ描写の50mmぐらいで撮りたいフレームでした。これだと状況がよくわからないかと。
とはいえ50mmのElmarだと5万ぐらいでしょうか。軽い気持ちでは変えないですね〜


ピント面の3連の花はうまく構図をとれたと思うんですが、後ろはもう少しボケて欲しかったかなと。
もう0.5開放値があればといった感じかと。


なんともライカっぽい。
ビニールのテカりや、トマトの後ろのほうの値札とかライカっぽい感じでは。
結局そのレンズらしさとは、いくつかのポイントから感じてるんでしょうか。30万クラスのSummiluxとは全面から感じるのかも。

購入経路、リペアや汎用性、購入時の参考


Leica Lマウント(L39、M39と言われたりも) 最短撮影距離100cm 1938年製 3群4枚レンズ構成。
送料込みで約1万円で購入。

Leicaは市場が大きく流通量が多いためか価格が安定している気がします。ですので今回のElmarも価格相応なのかと。

レンズは少し汚れていましたが、ヘリコイドや絞りの動きはかなり滑らかで近い以前にリペアが入っているのかと。

レンズは外せる範囲清掃しました。
個人的にはちゃんと写ればいい方で、むしろ外観に経年感があったほうがビンテージ感があって楽しいタチなので、今回はかなりお得に買えた気分です。

ちなみに種類の多いライカレンズについてはこちらがわかりやすいです。

かなりの数のライカレンズが掲載されていて、長い歴史の移り変わりや細かな違いがわかりやすいと思います。
今回のElmar90mm黒の「ティンエルマー」という通称についてもこちらから引用させていただきました。

購入に際して


eBay価格だと送料を入れると10,000〜20,000円ぐらいでしょうか。ヤフオクでも20,000円ぐらいまでかなと。
またElmar 90mmは限定バージョン的なものがいくつかあってそれらは10倍ぐらいしますのでご注意を。

マウントについて

SONY a7iiiですので、L39 → SONY E(NEX)マウントを使っています。

その他のカメラメーカーで使えるマウント一覧や留意点を記事にして解説していますので、マウントで疑問点等ある方いらっしゃいましたらぜひご覧ください。

向いている撮影の方向性、ポートレートレンズとして

このレンズは是非ポートレートを試してみたいです。
かなり人物に適しているレンズと思います。

歩いた辺り

『南新宿・初台』街撮りオススメ度★★★☆☆=3


本日はいつもにも増してブラブラと歩きました。
気がつくと花の写真ばかり。でもそれが楽しい季節かと。


最初は、前に歩き残した新宿御苑の半分で桜を見ようと思ったんですが、荷物検査&券売機の行列を見たら萎えました。


南新宿の小道を通りながら、ひとまず新宿へ。


バスタの奥は綺麗でひと気も少なくていい感じです。
元旦にPrimotarで撮ったあたりです。


そして京王線に乗ることにして初台へ。
初台の商店街も長閑でいいですね。


毎年来てる桜があるんですが、今年はちょっと間に合いませんでした。
しだれ桜が少し残っていたぐらい。そもそも90mmで撮る被写体でもないですが。


帰り途中の公園にあった多分桜。
白とピンクと桃色が混じって咲いてました。こういう種なんですかね。満開の時を見てみたかったかも。


住宅街の片隅に野菜販売所が。
都内ではあまり見かけない気も。

撮影カメラ情報

SONY a7iii


a7iiiに買い換えました。動画も含めてかなりいいコスパのカメラと思います。

a7iiiを使って動画でのオールドレンズコンテンツも試していきたいと目論んでます。

Raw現像

現像はAdobe BridgeCC2018で、レンズの特性を写真に残したいのでコントラストや彩度等、一切いじらず、ノー調整、ノーフィルターです。
たまに露光量で明るさを揃える程度に留めています。

カメラの設定

絞り : F4.0〜F6.3あたり
シャッター速度 : 1/1000を基準に絞った時は1/400ぐらい、ISOはそのフレームに応じて明るさを合わせる感じで使います。
ホワイトバランス : オート

自身でリペアしたレンズをヤフオク!に出品しています


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リペア・調整したレンズのみ販売しております。購入をお考えの方いらっしゃいましたら、ぜひよろしくお願い致します。


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