2018 / 05 / 13
無事に現像できた!案外なんとかなりそうなフィルムカメラ PRAKTICA PLC3 でFlektogon Zebra 35mm.
ついに上がってきたフィルム第一弾!!昔写真集でみた質感がフィルムにありました。この雰囲気が表現できるならもうフィルムに突き進むしかないです。
オールドレンズに求めていたものはフィルムの質感だったようです。よく分かりました。
しかしそのフィルムに絵を写すのは、紛れもなくオールドレンズですので、これまでの経験がかなり活かせるのではないかと。
使ったカメラとレンズ紹介
初現像となる今回のレンズは街撮りの名手Flektogon 35mm / Carl zeiss Jena。
使い勝手もよくわかっているのでフィルム初級者の中山としては頼りになるレンズです。
ボケの要素をふんだんに試したかったので、絞りはほぼずっと開放F2.8で、シャッター速度と露出計アプリとにらめっこといった感じでした。
カメラは前回フィルムが巻き上がってなく、幻のフィルム第一回撮影を記したPRAKTICA PLC3。
すいませんカメラはまだ詳しいことはわかりません。
わかっているのは、露出計が壊れているのと、シャッター速度は概ね記載の速度で動いている模様ぐらい。
そのうち特集します。
本日のアジェンダ
・ボケやピントを中心にした考察
・シャープさ、描写、質感を軸にした考察
ボケ、ピント、色味、露出等
ピント面にしてもボケの表現にしても、思ったよりきちんと写ったというのが最初の印象です。
普段ヤフオクに出品しているレンズの、テスト撮影でよく撮っている花で描写の違いを比べたので、かなり深くボケやシャープの違いを認識できたかと。
また、心配して時間をかけた露出より案外ピントの方がうまくいってませんでした。ピンボケや思っていたピント位置のズレが多数あります。
上記は上のひまわりにピント予定でしたが、奥の右下のひまわりになってます。
色味に関しては、jpgで現像されてくる以上なんらかの機械的な補正が入っていると思うので、現像工場によっても変わる、ある程度曖昧なものと捉えてます。
ボケに関してはデジタルカメラとあまり変わらない気がします。
フィルムの味の階調表現と相まって描写自体は雰囲気が違いますが、ことボケとしてだけ見るとデジタルカメラで撮った時のレンズの描写と同じではと。
なんともフィルム&オールドレンズっぽい色味です。
ピンクや赤は色味が記憶に近いですが、緑はちょっと違いますかね。古ぼけた感じはいいんですが。
ちょっとアンダー気味です。日陰に入った時の露出はやはり少し難しいようで、「晴れの度合い」 + 「陰りの度合い」が次のポイントになりそうな気がしてます。
ピントが合ってないですが雰囲気は割といいかと。赤い薔薇の面積がもう少し欲しい気もします。
白の表現はデジタルカメラでも難しいですが、フィルムだとそれを通り越して味になってしまうのは恐ろしいところかも。
こちらもピンボケでした。
今のところシャッター時の手ブレと、体が前後に動く可能性も否定できないと思ってます。
あと中のフィルムって、ピンって張れてるもんなんでしょうか。もし前後に少しでも動くとしたら影響はあるのかもと。すいません、機械のせいにしてる見苦しい言い訳です。
シャープ、描写、質感
ある程度構図が合えばなんとかなってしまう気がするのがフィルム表現のありがたいところかも。
フィルムだと離れたピント面をシャープに撮る方向性はあまりないと思うので、質感が雰囲気を補ってくれる感じはありがたいかも
フィルムだとホワイトバランスがないため(おそらく)全体の色味がダイレクトに出てくるようです。
アンバー調の日よけの色が全体に出て面白いです。ピントは合わせたつもりの額の部分には合っていませんが。。
好きな一枚です。
花の位置が建物の中で暗かったので、かなり露出に気を使いましたが、バッチリはまって嬉しいです。
このへんの平面的な描写はデジタルより絵作りがしやすいのではと思います。
扉に使ったパンケーキ。フィルムでここまでシズル感が出れば先が明るいような。
カフェで座って肘をついてカメラを固定できたのは大きいと思います。フィルムの場合、シャッターを押す瞬間のブレは結構大きそうです。
反射と奥の窓と店の中が混ざってカオスな感じが面白いかと。
35mmの準広角のせいもあるとは思いますが、フィルムのほうがデジタルに比べ距離感が圧縮されてこの雰囲気になるような気がします。
ちょっと今後意識してみたいです。
何枚かの写真で見られる左側の白んだ感じはハレーションだと思うんですが、Photoshopプラグインのフィルターでよく見かけたそれが実際に出るんだなぁと少し感慨深いです。
味付けとしてかなり使いやすいかと。
割と遠景のピントがシャープに出ました。
ここは通りの奥に日が入っていて条件がかなり良かったかとも思いますが、この雰囲気が成立するフィルムはほんとありがたいです。
デジタルだと多分手前がきっちり写りすぎて奥の存在感が下がってしまうと思うんです。
こういった写真はフィルムならではと思います。
デジタルで綺麗に出てしまうと一気に雰囲気がなくなるかと。
この辺も今後突き詰めたいテーマの一つかと。
カメラを持ち歩いていたので一枚だけ夜の新宿です。夜でも光が強い場所ならぜんぜんいけそうです。
壮大なゴーストが出ていますが、この逆光でくっきりと出るゴーストはFlekotogonのレンズ構成の第三番目の小さいレンズで、Flektogon 35mmのレンズ構成からくるユニークなゴーストかと。
フレクトゴンについて
Carl Zeiss Jena / Flektogon 35mm/F2.8 M42 Zebra about 1972
Flektogon 35mm Zebraの購入時の参考や描写についてなどはデジタルカメラで撮った時の記事を参考にしてもらった方がわかりやすいと思います。
→ 「噂通りの名玉 色乗りの良さとシャープな線」
→ 「厚く深みのある色味 単焦点オールドレンズの風合いが掴めてきた!」
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撮影カメラ情報
カメラ : PRAKTICA PLC 3
絞り : ほぼF2.8
シャッタースピード : ほとんど1/1000か1/500。日陰は1/60ぐらいだったような
あとがき
ひとまずフィルムカメラで一歩踏み出せた気がして嬉しいです。
オールドレンズの経験を生かした記事を増やして行きたいと思います。
“無事に現像できた!案外なんとかなりそうなフィルムカメラ PRAKTICA PLC3 でFlektogon Zebra 35mm.” のコメント
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フィルム第1弾、仕上がりおめでとうございます。
飛ばし気味の表現がとても美しいですね。パンケーキのクリームや蜂蜜の描写も、すばらしいなぁと思いました。ネガフィルムはデジタルよりも特にプラス側のラチチュードが広いので(+2段くらいまでは外しても大丈夫だったりします)、いい加減に撮っても何とかなるはずなのですが、この表現ができるのは、しっかり露出を詰められたからなのでしょうね。やはりプロの方はすごいです。
ピントが狙ったところより奥で合ってしまっているのが気になりますね。
レンズを無限遠にした時、ファインダーのスプリット(上下像を合わせる部分)も合致していれば問題ないと思いますが、そうでなければ視度がずれているとか、何かファインダー側に原因があるかも知れないですね。
これでデジタルとフィルムの二刀流ですね。これからも記事楽しみにしています(^^)
ありがとうございます!
無事現像ができてひと安心です笑
パンケーキの描写が残せたのは今後の指標としてもとても良かったと思います。
確かに露出の幅に対するフィルムの許容はイメージしていたより全然広いみたいで、おっしゃる通り飛ばし気味に撮ってもきちんと見れるのでフィルムの力と言うことでしょうか、FUJIFILMに感謝です。
無限遠での設定方法ありがとうございます。試してみましたがこちらは大丈夫そうでした。
どうも中距離ぐらいの時に、何か合わせづらい感覚があってそれが原因な気がしています。第二弾でもう二本現像中ですので、そちらを見ながらまた考察していきます。
はい、フィルム投稿の間に、試していないレンズレビューをデジタルで挟むつもりですので今後ともよろしくお願いいたします。