2019 / 04 / 01

Digital Camera

FUJI X-A1シリーズ第五弾とJupiter-9 85mmの「らしさ」について考えてみる

おすすめレンズ記事のレンズをなぞるようなFUJI X-A1企画になってきましたが、それで必然の気もするのでまあいいのではと。

Jupiter-9 85mm

LZOS Jupiter-9 85mm F2.0 前期 最短撮影距離80cm M42マウント

3年ぐらいこのブログを書いてきて何度となく使っているJupiter-9ですが、一番捉えどころが難しいレンズとも最近思います。
優しく写るレンズと言って概ね合っているとは思うんですが、状況に左右されやすい上に微妙なバランスでだいぶ違うニュアンスになるので、気まぐれな猫のような趣を感じなくもないかと。

仕様などの詳しいレンズレビューはこちらをどうぞ。
→ 「Jupiter-9 85mm 繊細なピント面 被写体を優しく浮き上げるボケ

本日のアジェンダ

・Jupiter-9 & X-A1を持ち歩きつつ気ままに撮る

とりあえず試し撮り


そんな訳で近所の猫達からスタート。


FUJI X-A1とJupiter-9 85mmのコンビだと換算で135mmとなるのでほぼ望遠レンズで、85mmよりもさらに一点集中度合いが高いかと。

日陰での難しさとJupiter-9らしさについて


冒頭で書いた捉えどころの難しい話として、特に日陰での描写が顕著かと思います。


日向で光の来ている方向がわかりやすいと、構図が作りやすいのですが、


明暗差が低い日陰だと、のぺーっとしやすい感じです。
ファインダー内と、実際の写りのニュアンスの違いが大きくなりやすい気もします。


また暗いからとISO上げて絞りを開け目にすると、こんな感じに、おそらくハロというやつでピント面が飽和したりします。
飽和しやすいのがJupiter-9良さと思いますがこれは行き過ぎです。


とはいえ日向で太陽を後ろにしたりすると、結構いいシャープ感が出たりも。


こちらも太陽は後ろです。
もう少し柔らかいイメージでしたが結構シャープに撮れました。


こちらは日陰。
かなり絞りの度合いと光の位置に注意して、なんとかバランスが収まったような。


日陰でも光の方向が強めにわかれば普通に撮れるんですが、これはこれでJupiter-9らしさが薄れる気もして切ない感じです。


今回の日陰写真の中では一番いいバランスかと。
シャドウ部分にいい感じにハレーションが入って浅くなった分、全体が柔らかく撮れたのでは。


この辺はモロJupiter-9というかロシアンレンズっぽいと言った印象で、比較的容易に撮れてあり難い感じです。


やさぐれ感を逆にホワッと撮りたかったんですが、うまくいかんもんです。
やはりイメージとずれやすい日陰撮りです。


この花の色なら、この日陰でもハロっぽく破綻した感じに出てイメージ通りでしたが、もう一歩寄ってもよかったかとも。
ハロに気を取られ過ぎました。


そんな訳でつらつらと書いてしまいましたが、なんにせよJupiter-9はこだわりがいのある面白いレンズかと。

カメラについて

FUJFILM X-A1(2013年11月23日発売)


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