2018 / 04 / 19
バランスのいいPancolarはオールドZeissの魅力も兼ね備えた良いレンズ(パンコラー・パンカラー) 50mm F1.8 in 三鷹
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気がつくと暖かい日が続いて、そこかしこに花も咲いていて街撮りに最適な時期になっていました。こんな季節は時間を割いてでも街へ出ないと!と言うわけで三鷹に来ました。
レンズとメーカー紹介
Carl Zeiss Jena / Pancolar 50mm F1.8 M42 Zebra
1970年付近に製造されたものが市場では一般的なようですが、一時製造されたモデルのレンズが微妙に放射能を発して黄変していることでも有名です。
その別名トリウムレンズはちょうど一年前ぐらいに試しています。
Pancolarは画角が50mm、絞り開放値もF1.8と余裕があり、いい解像度やオールドレンズ的な描写感など諸々バランスのとれたオールドレンズと思っていいかなと思います。
また呼び名はパンカラーとパンコラー両方あるようですが、日本語にした時どっちに近く聞こえるかは、国の発音によっても違うでしょうから好きなほうでいいんじゃないかと思います。
そもそも造語なハズですし。
本日のアジェンダ
・去年試したトリウムPancolorと比べてどんな描写か検証
・中央線の主要駅で残っていた三鷹を散策
ボケ、フレーム周辺の描写など
美味しそうなぐらい飽和したボケです。
少し風もあったため草木がけっこう揺れていたためだと思います。
玉ボケの雰囲気だけ見るとヘリオスに似ているかと。
全体の描写はパンコラーのほうがスッキリしてるイメージではあります。
できれば花が咲いていて欲しかったですが、構図に惹かれ撮影。
奥へ続く地面の鉄のギザギザはもう少しハッキリ見せたかったかも。反面、手前のボケはちょうどいい感じに思えます。
自転車の車輪を壁一面に飾ってる飲食店がありました。
開放での周辺光量落ちと、ピント面の軽い飽和具合、四隅へのボケのグラデーションのなだらかさ、いいバランスでオールドっぽい一枚かと。
絞りF1.8だと開放で近距離はかなりボケますね。
ハイライトの飽和感がzeiss jenaっぽい感じです。Flektogonしかり、Biotarしかり、この飽和感の雰囲気かと。
もはやなんだかわかりませんが、逆光テストと割り切ってゴースト強引に作りました。
光学系のレンズごとにゴースト出たみたいです。
こちらもどことなくヘリオスに似ている気が。
ヘリオスよりコントラストがだいぶ強いでしょうか。奥と手前のバランスはとても似ている気もします。
紫色の花びらが、強い光で白に近い感じまで透けてるのがとても良かったんですが、なかなかそこの表現までは難しいようです。
ボケとオールドの飽和感としては悪くないかと。
ピント面、シャープ等
出がけに近所のカフェの窓を試し撮り。
いいシャープ感です。文字や葉っぱのシャープさなど十分かと。これならポートレートもいけそうです。
水面の反射が絞りの形に輝いてます。
長いことカメラやっていて始めて気がついたんですが、絞って小さな強い光を通すとはみ出すような感じでこうなるんですね。
F16まで絞ってます。
F8まで絞って手前のバイクのミラーを分かりやすくしてみました。
この写真案外好きです。
今までだと花は光があたっているものを探して、バイクのミラーは開放近くでボカして、花を目立たせる撮り方でしたがコレは正反対です。
ちょっと新境地かも。
開放F1.8
絞りの撮り比べをしました。
F5.6ぐらい
奥に距離があるのでボケはあまり変わらないです。14の文字は大きな写真で見るとけっこう飽和感が違うんですが、このサイズになるとちょっとわからないですね。
これも悪くないんではと。
フト思い出しましたが、Schneider Kreuznach のXenar 50mmもこんな写りだったような気がしてきました。これは50mmポートレートの第二弾を考えたくなって来ました。
ちょっとあざといでしょうか。
花と手前の看板の笑顔を入れたくてかなり粘ったんですが、なかなかいいバランスが見つかりませんでした。
背景はボカして花と手前の看板は見せたかったんですが、画角35mmぐらいのレンズじゃないと厳しいフレームだったのかもと。
これも割と好きです。
画角50mmとしては割と樽型の歪みがある気がしますが、逆にその歪みがちょうどいい味付けのレンズな気もします。
光があたっている部分を、絞り開放で柔らかく撮ろうとしたら全体的に柔らかくなりました。
条件自体はそんなに上のポストの写真と変わらない感じでしたが、こちらの花たちは光が跳ね返って来ている分ピント面が飽和しやすくなっているのかなと考えます。
リペアから考える汎用性、購入時の参考等
M42マウント 最短撮影距離35cm 約1970年製 フィルター径49mm
リペアを何本かと、手元にまだ未リペアが何本かあり、それらからの私見ですが購入時の参考としてもらえればと思います。
レンズ
レンズのみで比較的取り外しやすいので、レンズの清掃のみをしている筐体もありそうです。
前レンズが少し引っ込んだ位置にあるため、フィルター枠すぐのレンズに比べて傷が少ない傾向はありそうです。
ヘリコイド関連
似たような外観で同年代のFlektogon Zebraなどと同じようにグリスオイルが枯れてカラカラのものが多いようです。カラカラでも動くには動くと思います。
硬いヘリコイドの場合は何か詰まってしまっている可能性が高く、リペア以外は直らないと思います。
絞り関連
外観が一緒でも中の絞り機構が何バージョンかあって結構リペア泣かせです。しかもいくつもの部品が関連していて少し厄介です。強引に回して直ることはまずない作りだと思います。
その他
5〜6倍の値段の画角80mmバージョンがあります。いつか欲しいです。。
街と雑談
『三鷹』街撮りオススメ度★★★☆☆=3
やって来たのは都心から近場の中央線沿いで行っていなかった三鷹。
フォントがスマートでいい感じの駅看板です。
歩いたのはこちらの北口側。
この銅像は何でしょう。けっこう西洋チックな感じでちょっと街の雰囲気とも違う気がしました。
「都立玉川上水緑道」水辺の写真はこれです。小さな川が駅そばにありました。
調べてみるとどうやら江戸時代に作られた人口の川のようです。
遡っていったりしたら面白いかもです。
少し歩くと雰囲気のある小道の飲み屋通りみたいなものがあったりで街歩きはできる場所かと。
南側はチェーン店が多く街歩きには向いてなさそうでした。
こんな感じの小道とか、街歩きにありがたいです。
通りの静かなところにもポツポツ個人店があって撮り歩きしやすいかと。
写真はちょっと斜めで惜しい感じですが。
右からの日暮れの光が強くてよくモニター見えなかったんです。
撮影カメラ情報
カメラ : SONY α7iii
撮影画質 : raw
絞り : F1.8~F8.0あたり
シャッタースピード : 1/1000を基準に絞った時は1/400ぐらい、ISOはそのフレームに応じて明るさを合わせる感じで使います。
ホワイトバランス : Auto
現像はAdobe BridgeCC2018で、レンズの特性を写真に残したいのでコントラストや彩度等、一切いじらず、ノー調整、ノーフィルターです。
たまに露光量で明るさを揃える程度に留めています。
使用マウントについて
SONY a7iiiですので、M42 → SONY E(NEX)マウントで、
“バランスのいいPancolarはオールドZeissの魅力も兼ね備えた良いレンズ(パンコラー・パンカラー) 50mm F1.8 in 三鷹” のコメント
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こんにちわ。パンカラー?パンコラー?読み方はどっちなんでしょうね。
F2のがデザインがいいので購入時に悩みましたが、結局私もゼブラの1.8を入手しました。
東欧(?)のこの頃のレンズってどれも最短撮影距離が短くて使いやすいですね。
とにかく短く!という方針だったのでしょうか
紫の花、いいですね。充分清涼な感じが出ていると思います~
こんにちは。
おそらくraとlaの違いみたいなもので、日本語表記だと難しいあたりでは思っていますー
やはりゼブラ柄惹かれますよね。私も自分用にはこのタイプです。
とはいえF2もリペアを含めて購入したのでそのうち撮り比べしようと思ってます!
確かにロシアレンズに比べ最短撮影距離が短いものが多い気がします。
近撮、ぼかしがしやすいのはミラーレスとの相性がいいとも思うので、時代にあっているのかもしれませんね。
紫の花ありがとうございます!
この写りや手頃な価格感を考えると、もっと知名度があっていい気がしてますー