2016 / 07 / 12
スタンダードなオールドレンズ描写 だけどちょっとデカイ Steinheil Munchen Culminar 135mm F4.5
レンズとメーカー紹介
Steinheilは歴史の古いドイツのメーカーらしく、ツァイスやライカとも肩を並べる時代もあったようです。
Steinheil Munchen Culminar 135mm/F4.5 Leica Lマウント 1955年製ぐらい
しかし、webの情報も少なくeBay市場でも、もう一つ活気がないような気もします。
初のSteinheilレンンズどんな感じでしょう。
本日のアジェンダ
・手持ちのオールドレンズで記事にしていない少ないレンズの一つクリミナーを試す
・中望遠135mmの可能性を、奥行きがある場所で試す。今回は新宿中央公園と多摩川周辺。
線の描写、色味
とても素直な柔らかめの線。
シャドウ部は浅くなり、Helios44やJupiter-9っぽい写りのような気もしますが、線の描写はCulminarの方がさらっとしている印象です。
そういえば前に亀を撮った時も、だんだんこちらに近づいて気がしましたが、好戦的なんでしょうか?
餌をもらえると思うのかも。
金属などのはっきりしたものも、ソフトに映るような気が。
こちらの工事現場F8ぐらいに絞っています。線が柔らかいため、ゆったりした印象に写っていますが、この日は夏日で、湿度も絡みつくようなジメッとした日でした。
写真だとなんか、1日がゆっくり終わる涼しげな工事現場に見えます。
開放F4.5とF8の撮り比べ
線の柔らかさのせいか、絞って全体のトーンを揃えたほうがいいレンズな気がしてきました。
新宿駅まで戻ったらちょうど夕立。
夏っぽい。
もう少し動いて角度をつければ、いいショットを撮れたかもしれない雨でしたが、いかんせんこのレンズは取り回しがしづらい。
以前少し撮った多摩川沿い
レンズ長が長くて、絞りやピントが、カメラモニタから遠いのが取り回ししずらい理由かと。
α7だとバランスが悪いということでしょうか。
ボケ味
開放でF4.5ですので、大きくボケを表現するレンズではないですが、
距離を長くとれば当然のように結構ボケます。
手前の被写体と奥のボケの比較として、手持ちの135mmと比べると、
Culminar 135mm/F4.5
あんまり違いわからんですね。笑
Electricは開放がF2.8の分ボケてますが、違いはピント面と色の出方のみでしょうか。
完全に同じフレームにしないとボケの細かい違いはまだ自分には見えないみたいです。
とはいえ撮影最短距離がそれぞれ違うので、
Culminar 130cm
PENTACON 170cm
Jupiter-11 250cm
今回のクリミナーはそれなりに寄れるという利点はあったみたいです。
ボケだけで撮ると木漏れ日はバブルボケが撮れましたが、手前に被写体を入れるとなると相当限られてしまいそうな使い勝手です。
実際この日は手前に何か入れ込むフレームは見つけられませんでした。
なるほど他のレンズより寄れたのかと、今更ながらに振り返ってしまいますが、撮っていてその恩恵は感じなかったです。
ポートレートならいいのかも。
雑誌とかで服の全身モデルの写真とかはいいのかもしれないです。
購入経路、リペアや汎用性、購入時の参考
なんども書いてしまいますが、
デカイ!
かさばる。
Steinheil Munchen Culminar 135mm/F4.5 Leica Lマウント 1955年製ぐらい
ちょっとこのレンズはミラーレス一眼を使ってオールドレンズを楽しむと言える大きさではないかなと。
もっと特筆するような写りの特徴があれば持ち出す価値はあるかもしれませんが、それほど特筆するようなところはまだ見つけられなかったかなぁ。
弱気です。。。
購入はeBayで、rkv という 100% Positive feedbackの業者から送料込みで8,482円
デカイので送料が3,000円ぐらいで、レンズは手頃な5,000円ぐらい。
状態は、
Condition: 8.5/10 Cosmetic Condition.10/10 Mechanics. Lens Body shows wear. Glass is clean/Clear. No Haze. No Fungus. No separation. No scratches. No scuff marks.Oil on aperture Blades but works fine.Smooth and precise Focus. Please check all pictures for detail.18 Blade Aperture. Smooth Silky Bokeh.
絞りについたオイルは結構たっぷりでした。そして、中のレンズにも付着していたので、簡単に清掃しました。
まぁ値段相応かなと。
撮影最短距離130cmのLeica Lマウント。
1955年製ぐらいと製造は定かではないですが、充分なオールド感の割には状態はいいかとは思います。
外見を気にしなければ10,000円で充分買えそうです。
でも初心者には絶対進められないレンズですね。
上手く撮れたと思う写真の振り返り、分析
タイミングとフレームは面白く撮れたのでは。
線が柔らかく出ているため暑さは伝わらないですが、それをこのレンズの良さと捉えればいいショットと言えるのかと。
少し足りない写真の反省、分析
再戦すべきか、このレンズは飾りにするかなかなか微妙です。
どれも少し足りない写真な気もします。
特筆するような悪い部分はないと思いますが、いい部分もないかなと。
撮影最短距離が130cmはいい部分かもしれませんが、シャドウ部が浅くなるのは商品写真を含むようなものでは使いづらいかなとも。
向いている撮影の方向性、ポートレートレンズとして
ポートレートには使えると思います。
ただ、距離感は限られそうな気が。
135mmでポートレートだと画角の狭さで他に物が写らなくなると思うので、ピント面が大半を占める人物写真だとバリエーションが難しいそうです。
歩いた辺り
新宿中央公園は遠景が多いかなと135mmに合いそうだったので、フラフラしてみましたが、
なんというか何もなくて街撮りにはちょっと適していないかとも。
リラックスするにはいい空間だとは思います。
撮影情報
カメラはSONY α7Ⅱで、画質はraw非圧縮。
現像ソフトはPhotoshopCS6 rawで、写真によっては多少「露光量」を調整することもありますが、そのまま撮って出しが多いです。
絞りは開放F4.5〜F8ぐらいまで、シャッター速度はブレの軽減のために1/200を軸に、ISOは絞りのニュアンスを優先で最後に調節用に使いました。
ホワイトバランスは、ほぼオートで、後半や雨が降ったあたりは「曇天」。
多摩川の土手の写真はオートでした。
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